２、エスパー集団なのかもしれない ページ4
『ンア〜〜〜〜〜集中切れた〜〜〜〜〜〜〜〜』
突然ぶつ、と集中力が切れ、それから急激な目の疲れを感じてクソデカため息を吐きながら顔を上げる。時間を見ると出社してから3時間が経っていて、山本が淹れてくれたコーヒーはすっかり冷めていた。冷めたコーヒーはまずいけど山本が淹れてくれたからずっと美味い。うん。愛だよ。愛。
新しく淹れなおそうと作業部屋を出ると、撮影部屋の方から撮影してるやつらの楽しそうな声が聞こえた。
お湯を沸かしている傍らそれを聞いていれば今回もなかなか理不尽なクイズを出されているようで、こうちゃんと須貝の不平不服がすごい聞こえる。ウケる。
愉悦部福良、今日も楽しそう。
聞こえてくる声をBGM代わりに休憩と称してソファでゆったりしていると、睡眠不足が祟ったのかだんだんと瞼が重くなり、いつのまにか寝てた。
──
次に目を覚ました時、膝の上になんかいてビビった。
『…何してんだ伊沢ぁ』
何故俺の膝に頭を乗せて寝てるのかは定かではないが、ここにいるということは少なくとも仕事は終えたんだろうということでいたわりの気持ちを込めて穏やかな寝顔をしてる奴の頬を突いておいた。唸り声が聞こえてちょっと笑った。
手元のスマホは休憩を称してから1時間後を示していた。通りで首が痛いわけよ。
できれば仕事したいんだけど、せっかく伊沢が寝てるからな…と悶々としていると入口の方から控えめな声で名前を呼ばれた。
『あ…こうちゃん』
wtnb「おはようございます、Aさん。伊沢さん…は、まだ寝てますね」
とことことやってきたこうちゃんは手に俺のかばんを抱えていた。
『お、俺のかばん〜〜〜』
wtnb「福良さんがそろそろ起きて困ってるだろうから持ってけって。」
『何あいつエスパー？』
こわ…と感想をもらせばこうちゃんは小さく笑う。そのまま部屋を出ていったので作業に戻るのかと思ったが、こうちゃんは再び戻ってきたし、なんなら自分のパソコンを携えていた。こうちゃんは俺の隣に座ると徐にパソコンを開く。
『どした』
wtnb「いや、気分転換？」
『ふは、なんだそれ。で、今書いてる記事のどこが不安？』
wtnb「なんっ…でわかるんですか…」
『顔にがっつり書いてあるよ help meって』
それとなく聞こうと思ってたのに…なんて言いながらこうちゃんは諦めたのか「ここなんですけど…」と画面を指さした。
こうちゃん、一緒に考えようか。
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ぷる - “すいじょう”を“mzkm”と読んでしまったw izwさん，お膝に吸い込まれてくださりありがとうございます(？) (2020年11月15日 21時) (
レス) id: f025ecfe59 (このIDを非表示/違反報告)
眠りまくら - めっちゃ面白くて好きです！見てて凄いニヤニヤしましたwこれからも応援してます！ (2020年10月23日 19時) (レス) id: 325ee18a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｏ面 | 作成日時：2020年10月9日 17時
