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11 家族 ページ11
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カイトくんは大きなため息をつくと､
私を優しい表情で見た｡
｢別に仕返しとかしに行かないから｡
理由だけでも教えて欲しいんだ｣
｢…｣
私の頭の上に手のひらを乗せ､
優しい目で見つめてくる｡
･･･何も､言えなかった｡
口を開いても､思う通りに声が出ない｡
口の中が､渇ききっていた｡
｢わ､私が･･･釣り合わないって｣
｢釣り合わない?｣
やっと出た声は､今までの自分の声とは違う気がする｡
｢貴方達5人と､釣り合わないって｡
言われ､ちゃった｡
でも私､言い返したんだよ?
仲良くしてるだけで釣り合わないなんて､
訳分かんないって｣
思い出すだけで､また涙が出て来る｡
カイトくんは優しく不器用に､
私の頭を自分の肩に抱き寄せた｡
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岩里(プロフ) - 難波キングさん» そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます！！ (2016年6月30日 23時) (
レス) id: d68c933986 (このIDを非表示/違反報告)
難波キング(プロフ) - おもしろいです！！これからも頑張ってください (2016年6月30日 19時) (レス) id: 9ccc300740 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：岩里
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chisaco17/
作成日時：2016年5月30日 16時
