誉桜【刀剣乱舞】

────三分咲き ページ7

主…ああ…どうか…どうか…っ君だけ……でも…ｯ




────三分咲き

ﾁﾘﾝ… ﾁﾘﾝ…

おかしい。おかしいじゃない…
みんな、何処にいるの？
何故お礼を言うの。何故謝るの。何故……


「主」
そこに立っていたのは、私の初期刀。


『か…せん……』
歌仙兼定、その人であった。
『歌仙…歌仙っ！みんなが居ないの。消えていくのっ！どうして……どうしてっ？』
「主。落ち着いて。雅じゃないよ？」
『何処に行っちゃったの……っ ここは空っぽだわ………！』
誰もいない。此処には誰も……。
「主」
『どうして…』
「主」
『どうして…』
「主!!」
歌仙の方を見る。彼は


泣いていた。
『歌仙…？何故泣いてるの…?怪我でもしたの？？』
「ああ…違うんだ、違うんだよ主。」
『じゃあ、また私が何かしてしまったの？』
「主のせいじゃない。君のせいじゃないんだよ。あれは、不可抗力だっだんだ。」
『歌仙？歌仙？何の話をしているの？』
あれとはいったい何を指す言葉なのか。ああ。頭が痛い。桜の花びらが私を覆う。

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誉桜

戻ってくるから、待っててね。

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