雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ32)

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特別編　８　決戦　ページ32

「逃げ出さずよく来たな、雷門中サッカー部よ。」
「牙っちも無駄な捜索ご苦労さん。」
「ちょっ、A。」
「……その減らず口が叩けないようにこれから歓迎してやる。A。」
(めちゃくちゃキレてるよ…煽り耐性無いな。)

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雷門イレブンは牙山に従うフィフスセクターの人間に囲まれ、サッカーコートに案内された。

コートに入るとそこには捕まったマネージャー達がいた。
天馬達が安堵の息を漏らす中、Aは違和感を感じていた。
(なぜ、拘束をしていない?要求に従っている以上、マネージャー達に人質の価値があると解ってるはず…)

ガタタタタタッ！！

Aは凄まじい音で思考の底から引き上げられる。
雷門イレブン達が音の鳴った方を振り向くと、出入り口に金属の格子が降ろされていた。

「なぜ人質を開放したか。それは人質の必要はもうないからだ…。なぜなら君たちはこれから公開処刑されるからだ！」

牙山の合図とともに反対側のベンチから白滝を始めとする選手達が出てくる。
だが、この島に来て戦った時と半数のメンバーが変わっていることに雷門イレブン達は気づく。

「神童先輩…このチームは多分。」
「あぁ、前に戦ったチームより強いのは確実だろうな。」
「…付け加えるとあそこで白滝と話している黒髪の少年。……彼は白滝と同等くらいの実力を持っているだろうな。」
「………!」
(鬼道コーチの話を聞き、黒髪の少年に注目すると…白滝に対して他のチームメイトは一歩下ったような対応をしている中、黒髪の少年ーシュウと言うらしいーだけは対等に話しているように感じられた。)

(白滝と同等かもしれないシュウという存在……。これは最初から全開で行くしか無さそうだな。)

Aは決意をし、鬼道コーチと円堂監督に自分の意見を伝える。

「監督、コーチ。前半の白滝は俺１人に任せて貰えませんか。」

「……!!」

続く