雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ29)

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特別編５　勇気と無謀　ページ29

「こんなにも…こんなにも違うものなのか。」
白滝のシュートを見たAにあったのは驚愕、そして絶望だった。
他の雷門サッカー部も同じであった。狼が熊を襲わないように、皆が本能的に白滝には勝てないと感じていた。

ただ一人を除いて。

「まだ、まだだ…まだ俺たちは負けてない！」
「天馬…。」
ただ一人諦めない天馬。だが、Aには天馬の姿は山猫に追い詰められた鼠のように見えた。

バシュ!!!

そんな時、横からサッカーボールが飛んできて煙を巻き上げる。

「こっちだ！」

謎の男の声。A達は一抹の不安を覚えながらも男の声のする方へ走った。

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「大丈夫か。お前たち。」
「まさか、あなたにこんな所で会うとは。」

「風丸さん。」

「風丸だけじゃないぞ。」
「鬼道コーチ、不藤さん！」
「俺もいるっスよ。」
「壁山さんまで…。皆さんは何故ここに。」

「そんなの決まってんだろA。」
「…やはり、そういうことですか。ということは木山さんや緑川さんもとの接触も。」

「…お前はどこまで知っているんだ。」

「おしゃべりはそこまでだ。当初の計画は崩れたが、ここが敵地である以上、お前たちがやるべきことは一つだ。」

「やるべきこと？」

「あいつらを倒すんだ。」