雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ3)

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５０話　紅白戦ページ3

新雲学園との試合に向け雷門サッカー部では少数チームによる紅白戦を行うことになった。
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「それでは今からチーム分けを発表する。」
「赤チームGK西園、DF天城、狩屋、MF浜野、速水、天馬、錦、FW剣城
　白チームGK三国、DF霧野、車田、MF神童、A、青山、一乃、FW倉間だ。」
(化身使いは向こうの方が多いけど、DFの要である霧野先輩とキャプテンの神童先輩がいるこちらのチームの方がチームとしての力はありそうだな。)

試合が始まる。
「神のタクト、青山！」
「プレストターン！一乃！」「倉間！」

開始早々、必殺タクティクスにより白チームが一気に攻め入る。
チームとしての統率がうまく取れていない赤チームは対応が遅れ、白チームに最終ラインまで到達されてしまう。

「サイドワインダー！」
「止める！……ッ！うわぁぁ！」

倉間のシュートを信助は止めきれずゴールが決まる。
(信助のパワー不足だな…いや、あれだけ左右に揺さぶるシュートにGkの経験のが短い信助が食らいつけたのは凄いことだよな。思ったよりキーパーに向いているのかもな。)

試合が再開され、天馬、速水、錦と素早いドリブルとパス回しで赤チームが前線に上がってくる。
「そこを通らせてもらうぜよ！A！」
(空中戦は錦先輩の方に分があるからその前に…距離を詰める！)
「ハンターズネット！」
「のわぁぁ！」
「あれは、俺のハンターズネット！」

錦と共にはじかれたボールを拾いAはカウンターを仕掛ける。
倉間が逆サイドに動くことで天城が倉間のマークに着いたため前方には狩屋と西園だけになっていた。

「いかせるかよ！ハンターズネッ！」
「ひとりワンツー！」
Aは狩屋のディフェンスをかわしゴールに迫るー

ーー
「うまいな…Aは。」
試合を見守る鬼道がポツリと呟く。
「確かにA君はたくさん技を持っていて凄いですよね！」
「いや、違うんだ空野。まぁ、それもあるが俺がいったのはあいつの技の見せ方だ。」
「見せ方…ですか？」
「あぁ、Aは相手の自信がある技を、あえて相手の前で使うことで集中力をかき乱したり、相手の注目を意図的に集めているんだ。特に、それにかかっているのが一年の天馬と狩屋だな。二人とも自分のリズムが崩れていっている。」
ーー

西園と一対一になったAは化身を出し全力でシュートを撃つ。
「海王ポセイドン!ヘヴィアクアランス！！」

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次回に続きます。佐藤ほまね