雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ4)

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５１話　巨大な守り手ページ4

「ヘヴィアクアランス！」
Aの放ったシュートに信助が飛びつく。だがシュートの勢いを消すことができず信助はボールごとゴールネットに吹き飛ばされるー

ーそうなると誰もが思ったシュートだった。
だが、結果は逆。信助は両手でボールを持っていた。

「なんだと！？」「あれは…！」といった驚きの声が信助に向かって発せられる。それは信助がシュートを止めたことに対するものではない。いや、それも部分的にはあるが全員が驚いたのは信助の後ろに現れた巨大な存在に対してだった。

「化身…だと…。」
(俺の全力のシュートを止めるなんて…っていうより必殺技より先に化身を発現させるなんて…マジかよ…フフッ、面白い。修也が認めるチームなだけはあるな。)
「シュート止められて何笑ってんだ？気持ち悪い。」
剣城の声でAは思考の中から戻る。そして、心の中の笑いが顔にでてしまったかと自分の顔を撫で、走り出した。
(クールぶりやがって…信助の化身いた時にバカみたいに口を開けていたくせに。)

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その後は白チームの勝利で終わった。
家が近い水鳥と帰っている途中でAはふと思った疑問を水鳥にぶつける。
「そういえば水鳥さん。今日の紅白戦…どう思いました？」
「…質問が抽象的すぎないか…。まぁ、試合前の実践的な練習だと思うけど…違うのか？」
「それもあるとは思うんですが…紅白戦のチーム分けがなんか引っかかるんですよね。」
「それは…どういうとこがだ？」
「白チームにはキャプテンの神童さんとDFをまとめている霧野さんがいた事です。チームの指揮をしている二人を同じチームに入れたことで紅チームは終始淡泊な動きでした。実践を想定するなら二人を別のチームに分けるべきだと思うんです。それぐらい鬼道さんも解っているはずなのにそうしなかった…ならば…ってことです。」
「ん…あーそういうことか、ってもアタシにはわかんねーよ」
水鳥が笑いながらAの背中を叩く。
「いてっ！まぁ、ちょっと気になっただけなんでそんなに気にすることじゃないですよね。ていうか痛いんで叩くのやめてください。」

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次回は新雲学園編です。
期間がかなり空いて申し訳ありません。
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佐藤ほまね