本格派はマズいと思うんだ！ ページ3
祭りの楽しげな雰囲気からかけ離れた、禍々しい小屋のような建物……それなりにスペースを使われているそこが、今回の目的地。
あまりにも本格的なせいか、他の人々も心做しか避けるように歩いている。
「お化け屋敷、かぁ……」
なんでこんな物が夏祭りに？
神社なのに……いや、神社だからこそ万が一の時にちゃんと祓えますよ、的な感じなのだろうか……出口までたどり着ければ御札を貰えるらしい。
去年はこんな屋台？はなかったように思う。
マップと交互にお化け屋敷を見ていると、受付のお姉さんが声をかけてきた。
「私達は全国を旅する移動式お化け屋敷なの！良かったら遊んでいってね！」
フライヤーを受け取りながら小さく頷く。
お化け屋敷以外にも、ちょっとした劇もしている旅団のようだ。
「結構本格的みたいですね……やめておきますか？」
巾着からバレない程度に顔を出した花京院が心配そうにこちらを見つめている。
正直に言ってしまうとほんの少し怖いが、確かにこの中なら暗いし、花京院の姿がはっきり見られることもない。
少しだけ呼吸を整えてから、私は受付へと歩を進めた……。
「思ってたより……暗いね……」
「えぇ。廃病院、がモチーフでしょうか……転ばないように足下には気をつけてくださいね」
花京院を家でやるように肩に乗せ、ゆっくりと辺りを見渡す。
基本は一本道のようで、ベッドや待合席の長椅子(恐らく閉鎖するだけが目的なので実際には乗れない)のようなもので道が示されており、明かりはフットライトが等間隔に置かれているのみのようだ。
水滴が落ちる音がBGMにされているのが絶妙に怖い。
怖い雰囲気の音楽が流されているならまだ作り物感があって笑えたかもしれないが。
「花京院……もし叫んじゃったらごめんね……突然走るかもしれないからずっと捕まってて」
「わかりました……怖かったら途中で棄権も出来るみたいですし、無理せずに行きましょう」
乗っているから震えがわかるようで、苦笑されている、ような気がする。
ひとまず進んでみようと足を踏み出すとナースコールが近くで鳴って、思わず肩を跳ね上げてしまった。
「Aさん、大丈夫ですか？」
「だ、大丈夫大丈夫……突然でびっくりしただけだから……」
耳元で聞こえる声に少しだけ安心する。
改めて歩き始めるも、暗さを活かして奥行きがあるように演出されているようで、わかっていても広く感じてしまうのがちょっぴりつらかった……。
そういうのは事前告知して欲しいよね→←例えば君の心であったり
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アーディ(プロフ) - 圧倒的睡眠不足さん» ふふ、秘匿したかいがありました……登場予定はなかったんですけどせっかくなので一瞬こんにちはしてもらいましたよ。コメントありがとうございます。 (11月12日 14時) (
レス) id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
圧倒的睡眠不足(プロフ) - 少年…う そ だ ろ ってなりました、この時間軸幼ディオもいるのか…？！妄想がはかどる！！めっちゃびっくりしました！ (11月12日 9時) (レス) @page36 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
アーディ(プロフ) - くろねこ1227さん» びっくりしていただけて何よりです。(この後どうするか特に考えてなかったので出番はもうないかもですけどね(￣▽￣;)) (11月12日 4時) (レス) id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ1227(プロフ) - ジョナサンだったんだ！びっくりー！ (11月11日 22時) (レス) @page36 id: 6ada67d0b8 (このIDを非表示/違反報告)
アーディ(プロフ) - 圧倒的睡眠不足さん» 次のお話で明らかにする予定です〜！お楽しみに！！ (11月10日 18時) (レス) @page35 id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奇妙な前髪 | 作成日時：2023年1月18日 2時
