映画っていいよね ページ19
「私も、君のこと、大切な存在だと思ってる。だから……」
その先を言う前に私の気持ちが伝わったのか、ハイエロファントが花京院に緩く巻きついた。
花京院は一瞬驚いたように目を見開くと、すぐに嬉しそうに笑ってくれる。
「ありがとうございます」
「……なんか、改まって言うと恥ずかしいね」
2人で笑い合い、とりあえず今日は家でごろごろしようということにして、軽食を摂ってから映画を見始めた。
ベッドにちょこんと座る花京院の横にハイエロファントを座らせ、私がその後ろに座っている。
花京院のサイズだとタブレット端末でも映画のような迫力があるんだろうなと思うとほんの少しだけ羨ましい。
ひとまず有名どころの映画なら花京院も楽しめるだろうと、某3DCGアニメ映画を流しているところだ。
ポップコーンは調達し忘れたが、代わりのお菓子とジュースがあるので楽しく見られるだろう。
「……ハイエロファント・グリーンに触っていてもいいですか？」
「いいよいいよ、せっかくだもんね」
そわそわした様子の花京院が伸ばした手に振れるようにイメージすると、ハイエロファントは思った通りに彼の手に触れた。
その手を握り、指を絡める。
逆の手で花京院の頭を撫でると嬉しそうに擦り寄ってくるのでなんだか可愛らしい。
「ふふ……かわいい」
「Aさんも、可愛いです」
……そう言われるとなんだか恥ずかしいな。
でもこれあれだよね？花京院は友達の距離感が分かってないだけなんだよね？と自分に言い聞かせるが、顔が赤くなるのは止められない。
恥ずかしさを誤魔化すように彼の頭をわしゃわしゃと撫でると、「画面が揺れて見えませんよ」と楽しそうに笑った。
有名なだけあって、アニメ映画は見ていて飽きない。
登場人物達が作り出す世界観に引き込まれてしまい、2人でじっくりと見入ってしまった。
話の流れも分かりやすく、ピンチの連続で最後の大団円までヒヤヒヤしながら見入っていた私は、エンドロールに入った瞬間ホッと息を吐く。
「ハッピーエンドで良かった……どうなるかと思ったよ」
「ええ……まさかあそこまで主人公達が追い詰められるとは思っていませんでした。作中歌も良かったですね」
うんうんと頷き合うと、ハイエロファントと花京院が手を握りっぱなしだった事に気付いて少し恥ずかしくなった。
絵面としては大変微笑ましいんだけど、感覚は私に来ているのだ、情緒が映画中よく持ったものだと思う。
「次、どれ見ようか」
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アーディ(プロフ) - 圧倒的睡眠不足さん» ふふ、秘匿したかいがありました……登場予定はなかったんですけどせっかくなので一瞬こんにちはしてもらいましたよ。コメントありがとうございます。 (11月12日 14時) (
レス) id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
圧倒的睡眠不足(プロフ) - 少年…う そ だ ろ ってなりました、この時間軸幼ディオもいるのか…？！妄想がはかどる！！めっちゃびっくりしました！ (11月12日 9時) (レス) @page36 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
アーディ(プロフ) - くろねこ1227さん» びっくりしていただけて何よりです。(この後どうするか特に考えてなかったので出番はもうないかもですけどね(￣▽￣;)) (11月12日 4時) (レス) id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ1227(プロフ) - ジョナサンだったんだ！びっくりー！ (11月11日 22時) (レス) @page36 id: 6ada67d0b8 (このIDを非表示/違反報告)
アーディ(プロフ) - 圧倒的睡眠不足さん» 次のお話で明らかにする予定です〜！お楽しみに！！ (11月10日 18時) (レス) @page35 id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奇妙な前髪 | 作成日時：2023年1月18日 2時
