少女とDIOの『決して開けるな』�� ページ8
DIOさんは決まって私が一人の時、夕方〜夜の間に現れた。
初めは気味が悪いと思っていたが、気付けば普通に話すようになっていて、なんだか不思議な友人が出来たような感覚。
嬉しいか嬉しくないかと言われれば、友達がいない私にとっては嬉しいことである。
彼はあまり自分のことは話したがらないが、どうやら目新しいものに興味があるらしい。
ジェネレーションギャップがあるのか、話題として出したものに「このDIOの生まれた時代にそんな物はなかった」と度々驚いている様子を見るのが、もっぱら最近の楽しみである。
そんな私は、彼がいない間に彼の知らなさそうなものを準備するようになっていった。
そんなある日のこと。
その日も例のごとくお留守番をしていたのだが、朝から土砂降りの雨が降っていた。
夜になれば庭先の景色すら黒に飲まれている。
「やぁ、A」
「あっ、DIOさ･･････ビショビショじゃないですか！」
「問題ない」
「問題大ありです！」
DIOさんの制止の声は聞こえないふりをしてタオルを取りに行く。
窓の前に戻った時、もうそこにDIOさんはいなかった。
「DIOさん･･････？」
彼の姿を探すため窓を開けようと手を伸ばす。
「開けるな」
「DIOさん？いるんですか？」
「
少し怒っているような声に怯みながらも、私は窓のロックを開いた。
「Aッ！」
「でも、そのままじゃ風邪ひいちゃいますよ」
「今開ければ、友情を失うことになるぞ」
「･･････どうしてですか？」
「それが『約束』だからだ」
「･･････」
窓の外は相変わらず雨が降っている。
DIOさんの姿は見えない。
私は･･････
▽窓を開けない
▽窓を開ける
備考:分岐によっては酷い死に方をします。
苦手な方はそっ閉じ推奨です。
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アーディ(プロフ) - くろねこ1227さん» ありがとうございます〜！4部を舞台にしてるので、あの手袋はもしかしたら"手を切られた”人達の遺品なのかもしれませんねぇ。個人的な怖い、を書いてるので、怖がって貰えて嬉しいです！ (11月25日 0時) (
レス) id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ1227(プロフ) - 更新お疲れ様です！不気味で怖い話にゾーッとしました。落ちてた手袋って…ヒッ！ (11月25日 0時) (レス) @page12 id: bf1c10f4cc (このIDを非表示/違反報告)
アーディ(プロフ) - コメントありがとうございます……ホラー、見るのは好きなんですけど書くのは苦手で……更新遅くなりますが頑張りますね……！ (9月22日 0時) (レス) id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ1227(プロフ) - 短編ながら長く余韻が残る怖さが好き。背筋がゾクゾクします。何回読み返しても飽きないな！新作もめちゃくちゃ面白かったです。更新楽しみにしてますね！ (9月22日 0時) (レス) id: 1823c3a09f (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - 鳥肌ァッ！ (2018年8月10日 15時) (レス) id: b3f5a03222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奇妙な前髪 | 作成日時：2018年7月10日 23時
