ポルナレフの『そして誰もいなくなった』�� ページ5
「遊びにしちゃ、度を越してねぇか･･････？」
青ざめる俺をよそに、承太郎は机の上の料理を見ていた。
そこには完成していたであろう大皿の料理が置かれている。
皿は全部で六枚。
しかし四皿は既に誰かが食べ尽くした後のようだ。
「あのアマなら･･････一皿完成するごとに料理は持ってくるはずだ。冷めないうちに食えってな」
「それが本当だとすると、この料理を作ったのは別の誰かなのか？」
「わからん。だがその料理には手をつけるなよ。何者かが侵入して一人ずつ攫っているとしたら、これにも何か細工をしてある可能性がある」
食べられた四皿の料理がなんだったのかはわからないが、残りの二皿の内容はわかる。
ミートローフとアップルパイだ。
焦げ臭い臭いが薄れた今、その二つの料理の香りはダイレクトに俺の胃を刺激する。
口に溜まった唾液を飲み込み、俺は承太郎と共に空条邸を探索し始めた。
「絶対に離れるなよ。敵がどこから来るかわからねぇからな･･････！」
「やれやれ。それはこっちのセリフだ。離れるんじゃねぇぜ」
近くにいることを確認するように常に言葉を交わしながら回る。
しかしどこにもアイツらはいない。
俺も承太郎も黙り込み、皆がいた形跡のある和室に戻ってきた。
すっかり酔いは抜け、言い知れない恐怖に悪寒すら感じる。
俺は正気を保つため、できるだけ明るい声を出した。
「みんなどこ行っちまったんだろうな？ここまで探していないってことは外だろうな！」
「ポルナレフ･･････」
「俺達だけハブってなにが楽しいのかねぇ？コンビニでも行ってんのか」
「ポルナレフッ！」
ドスの効いた声に思わず肩を震わせる。
ゆっくりと取り繕った笑顔を戻すと、静まり返った部屋に足音が響いた。
何十人かの子供がバタバタと走り回っているような音だ。
俺達は背中合わせになって周囲を警戒する。
音は俺達を取り囲むように鳴り、天井からはクスクスと笑う声が聞こえ始めた。
「これは、マジにヤバいんじゃねぇの？」
「そのようだな」
音は段々と大きくなる。
「くそッ！」
「ポルナレフ！待て！」
耐えきれず部屋を出ようとした俺を突き飛ばした承太郎が、見えない何かによって部屋の外に連れて行かれた。
それと同時に音は止む。
いよいよ俺一人になっちまった。
「俺を騙して皆笑ってんだろ？」
笑いながら台所へ向かう。
机の上にはアップルパイしか残っていない。
ついに俺の番がきたらしい。
俺は
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アーディ(プロフ) - くろねこ1227さん» ありがとうございます〜！4部を舞台にしてるので、あの手袋はもしかしたら"手を切られた”人達の遺品なのかもしれませんねぇ。個人的な怖い、を書いてるので、怖がって貰えて嬉しいです！ (11月25日 0時) (
レス) id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ1227(プロフ) - 更新お疲れ様です！不気味で怖い話にゾーッとしました。落ちてた手袋って…ヒッ！ (11月25日 0時) (レス) @page12 id: bf1c10f4cc (このIDを非表示/違反報告)
アーディ(プロフ) - コメントありがとうございます……ホラー、見るのは好きなんですけど書くのは苦手で……更新遅くなりますが頑張りますね……！ (9月22日 0時) (レス) id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ1227(プロフ) - 短編ながら長く余韻が残る怖さが好き。背筋がゾクゾクします。何回読み返しても飽きないな！新作もめちゃくちゃ面白かったです。更新楽しみにしてますね！ (9月22日 0時) (レス) id: 1823c3a09f (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - 鳥肌ァッ！ (2018年8月10日 15時) (レス) id: b3f5a03222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奇妙な前髪 | 作成日時：2018年7月10日 23時
