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「忘レラレル訳…ナイジャンカッ……」
マサキが涙を啜りながら言った言葉。
この言葉が未だサトシの頭の中で木霊している。
「マサキ…寝テナインデスカ?クマガデキテマスヨ」
サトシが細い指先で、マサキの眼の下を優しくなぞる。
触れた指先からじわじわとサトシの体温が伝わってきて、
マサキはゆっくりと眼を閉じた。
「眼ヲ閉ジタダケデ、和也ガ離レテイッテシマウヨウナ気ガシテ、
トテモ眠ルコトナンテデキナインデス」
「ソウ…デスカ」
観えない人のことを想っているマサキに、サトシは少し腹が立った。
私はここにいるのに。
「サトシ、和也から電話。お前に用があるみたい」
「…?ハイ、分カリマシタ」
嫌な予感がしたサトシは、マサキに聞こえてしまわないよう、
隣の部屋に移動した。
「オ電話代ワリマシタ、サトシデス」
「翔さんに、二人で会えないか訊いといてください」
「翔ガ電話ニ出タンデスカラ、直接言エバ良イジャナイデスカ。
…アナタノ目的ハ何ナンデスカ?マサキヲ傷ツケテ…。
毎日眼ガ腫レルホド、泣イテイルンデスヨ?」
「そうそう、そういうところも大っ嫌い。
マサキが傍にいるのが、当たり前だと思っちゃってんでしょ?
自分はマサキのことなんて、見ちゃいないのに」
「ナッ…」
「傷つけて?傷つけてんのはどっちだよ!お前じゃねぇの?
マサキがどんな思いでお前らを見てると思ってんの?
自分のことしか考えてねぇやつに、
傷つけんなだの何だの言われたくねぇんだよ!」
“マサキを傷つけているのは自分”だということを、
サトシは頭の中で否定した。
.
「ダッテ私ハマサキノコト、
大切ナ人ダト思ッテル…―――――――」
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夜空(プロフ) - おみやさん≫返信が遅れてしまい、申し訳ありません(泣)自分で書きながら「ああ、良いお母さんだ」とか思いました(笑)確かに最近はこういう方が減ってますよね…悲しいです…。 (2011年12月27日 17時) (
レス) id: 1bf64a127c (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - う〜ん我が子を信じる母の思いが伝わってきますね〜。しっかりした意志を持っている最近こういう人みないな〜┐(￣ヘ￣)┌ (2011年12月24日 17時) (レス) id: 9d07d6d4b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/moegiiro2417/
作成日時：2011年12月20日 18時
