回避能力極振り少女【d!】【ら運】【ncj組】【WT】

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ボールペンのインクが切れてたと気付いて文房具が陳列されている商品棚の前に来たは良いが、使っているボールペンに合う替芯がどんなものだったかを私は全く覚えていなかった。



ボールペンを出して確認すればいい話だが、生憎私は筆箱を鞄の奥深くに入れてしまったため、今ここでわざわざ出すのも面倒だ。




うーん、折角気付いたけど今日のところは諦めようかな。それにお母さんに聞いてみたら案外家にあるかもしれないし。




そう思って替芯は買わずにレジへ向かおうとした時、肩を軽くトントンと叩かれた。



ここにいたら邪魔だったかもしれないと思い、すみませんと言ってすぐに避けようとすると、誰かに右手首を掴まれた。




「これでしょ？Aが使ってるボールペンに合う替芯」


『えっ、？』




その声に振り返ると、そこには攻略対象者の一人であり、前回私を殺した張本人でもある青鬼 楽(あおき らく)ことらっだぁが私の右手首を依然として掴み、立っていた。





rd「...そのチョコレート、もしかして新発売のやつ？おれもちょっと気になってたんだぁ」


『そう、ですか。あの』



そろそろレジへ会計を済ませに行きたいと言おうとしたが、彼が私に被せるように言葉を発したため、それは遮られてしまった。



rd「待って、おれも着いてくよ」



そういった彼は私と一緒に会計を済ませ、二人でコンビニを後にした。

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