出会えた仲間に感謝。

15.優吾said ページ16

高『どうして屋上なの？北斗。』

北『あいつ、学校でもよく屋上行ってるんだよ。知ってた？
大我はいつも屋上にいる時泣いてた。まぁもっとも大我は俺が知ってる事、知らないみたいだけど。』

ジ『知らなかった…。』

〜屋上〜

北『ほーら。いたいた。』

車椅子を押してるジェシーの動きがはやくなった。

そこで俺らは信じられない光景をみた。
北斗が車椅子から降りて大我を抱きしめようとしてた。

北『大我ごめんね。あんな俺みたら辛いよな。』

大我は泣いていた。なんで大我が泣くんだよ。辛いのは北斗だろって思ってた。けど、本当は違って…。

北斗も大我も樹も慎太郎もジェシーも…もちろん俺も、泣きたいぐらい辛かったんだ。けど、それに気づいてなかっただけだった。

大『ごめんね。辛いのは北斗なのに…。あんな北斗みてたらもう一緒に踊ったり雑誌の撮影したりドラマ出たり出来ないんだって思っちゃって。うっ…うっ…。ごめん。俺北斗と向き合ってるつもりで向き合えてなかった…。』

そう言って大我は北斗の目をみてた。

もしかしたら俺も向き合えてなかったのかもしれない。

その日は夜遅くまでみんなで泣きながら話したんだ。

病気と自分と向き合うために…。

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