#130 ページ31
.
『北斗』
北「なに、どうしたの」
後日、仕事が一緒の時に北斗に時間をもらった。
今与えられてる仕事は最後までやりたい、って言った俺のわがままを聞いてくれたのは滝沢くん。
『色々ありがとね』
北「なに急に(笑)」
『……私、北斗のことが好きだったよ。』
北「…」
『自分の気持ちに嘘ついてたこともあるけど、やっぱり誤魔化しきれなかった。ちゃんと、それだけは北斗に伝えたくて。』
北「俺は、」
『いいよ、何も言わなくて。私が伝えたくて、スッキリさせたくて伝えただけだから。ごめんね、自分勝手で。』
北斗の表情を見るのが怖くて俯いてた。
『このネックレスもさ、私にとって大事な宝物だから。』
服の下に隠してあったネックレスを取り出すと、なんとなく、北斗が笑ってくれた気がしたんだ。
北「…それ、瑞希に似合うと思って買ったんだ。今も付けてくれて嬉しいよ。それと、今はまだ、その答えに返事はできないけど、俺ちゃんとするから。だから、待ってて」
ふわり、と頭を撫でられた。
『うん、伝えたかったのはそれだけだから、ありがと、』
今にも泣いちゃいそうで足早にその場を立ち去った。
この事務所を去るときには全部気持ちをぶつけよう。って決めてたから。これで少しはスッキリしたよ。
誰にも言わずに辞めることを許してね。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1745人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキト(プロフ) - 一気見しました、めちゃくちゃ読み応えあって感動しました。 (2021年6月24日 19時) (
レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
里紗(プロフ) - 最後の挨拶泣きました…SixTONES最高…泣 (2020年3月11日 1時) (レス) id: 33f1393f8c (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 最高すぎました！！！もう最高すぎて一気読みしました！幸せです！ありがとうございました！ (2019年12月5日 2時) (レス) id: 09448a4c02 (このIDを非表示/違反報告)
SixTONES最高！ - 今、読み終わったのですが、気づいたら涙出てました笑笑 ものすごく面白かったです！！！ 夜中に読み始めて、もう読み切ってしまいました笑 これからも応援してます！！、 (2019年12月1日 2時) (レス) id: d785289e0f (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - 3さん» ありがとうございます！番外編も書けたらいいなぁとは思ってるので気長にまっててもらえたら嬉しいです(笑) (2019年11月8日 21時) (レス) id: a7e4affc93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：七星
| 作成日時：2019年4月28日 6時
