第百七話、ベルの音 ページ41
A「ありがとうございます。これで兄さんたちに…」
仏「お兄さん思いのいい子だねぇ…アメリカもこんな風だといいんだけど。」
A「?アメリカさんがなんですか?」
仏「いーや、なんでもない。じゃ、気をつけて帰りなさいよ〜」
A「はーい♪」
俺は、馬に乗って帰るAちゃんに手を振っていた。
PIPI…
電話?
仏「なんだぁ〜?北欧の…スウェーデン?」
スー「もし…」
仏「なんだぁ?お兄さんに何か用?」
スー「A…しらね?」
仏「Aちゃんがどうしたって?」
スー「家出…」
仏「なんだってぇぇぇぇ!?」
今さっき会ったばっかだよ!?
スー「なんか知ってたり、見かけたりしたら教えてけれ。じゃ。」
ブチッ。
ほんのさっきまで、楽しくおしゃべりしてたけど…
家出してたなんて…。
お兄さん、通報するべきかしら?
・
A「んー…疲れたでしょ?」
愛馬の首をなでながら、声をかける。
さすがに、ダッシュで一気にフランスさんの家まで走ったら疲れますよね。
…ポツッ。
雨…でしょうか?
空を見ると、雲で真っ暗です…
A「はぁ…降ってきちゃいましたね。」
愛馬が嘶く。
ゴロゴロゴロ…
雷まで…最悪です。
A「仕方ないですね。急ぎましょう。」
・
デン「どうすっぺぇぇぇぇ!!どこにもいねええ!!」
ノル「帰ってこねえな…」
スー「こっちも情報なし。」
フィン「右に同じです…。」
アイス「最悪。雨降ってきた。」
デン「雨!?A、また風邪ひいちまう…!」
ノル「また看病するだけだべ?」
アイス「それが…Aに嫌われる原因なのかな。」
フィン「く、暗く考えちゃだめですよ!」
ノル「でも、本当に俺らのこと嫌ってるんなら…」
ノルが何か言いかけたところで…
カラーン…
ドアについてるベルの音。
A「はぁ…」
あわてて玄関まで行くと、
びしょ濡れになったAがいた。
思わず抱きつく俺。
デン「Aーーー!!えがった!!兄ちゃん心配したんだど!!」
A「兄さん?なんで心配なんか…あ、それよりも、ぬれちゃいますよ?」
フードを取り、しっぽも現れる。
ぷるぷるとしっぽを振って水を飛ばす。
A「ああ、寒かったです。」
抱きつかれたままのAが言う。
と、その時俺は、Aのカバンが妙に厚いことに気が付いた。
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らむ - 終わっちゃった...最後のはアイス君以外だっいい 泣けた...... (2014年8月7日 6時) (レス) id: f87b68a8a9 (このIDを非表示/違反報告)
エリーン(プロフ) - 私はアイス君一択ですけどね!(ドヤァ (2013年9月5日 21時) (レス) id: b6e8dc7225 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - あぁ〜…おわっちゃった… てか最後!俺選べねーよ(泣www (2011年4月24日 20時) (レス) id: 3ccb12a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - えぇ〜!?完結しちゃうの!?!?さみすぃ〜よ…(泣 でもしかたないか…次の北欧の話もたのしみにしとるぞ!あとちょっと!がんばれ!ふぁいとだぁ☆ (2011年4月23日 20時) (レス) id: 1bcd7c3934 (このIDを非表示/違反報告)
風音朝妃(プロフ) - ついに最終話……ホントに面白かったです!!この小説読むまでゎぜんぜん北欧とか興味なかったけど、今でゎ北欧大好きです!!!!これからも応援し続けます^^こんなに面白い小説を作ってくださりありがとうございました!!!! (2011年4月23日 11時) (レス) id: 1d053d09ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻樹クレナイ