検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:49,732 hit

第百七話、ベルの音 ページ41

A「ありがとうございます。これで兄さんたちに…」

仏「お兄さん思いのいい子だねぇ…アメリカもこんな風だといいんだけど。」

A「?アメリカさんがなんですか?」

仏「いーや、なんでもない。じゃ、気をつけて帰りなさいよ〜」

A「はーい♪」

俺は、馬に乗って帰るAちゃんに手を振っていた。

PIPI…

電話?

仏「なんだぁ〜?北欧の…スウェーデン?」

スー「もし…」

仏「なんだぁ?お兄さんに何か用?」

スー「A…しらね?」

仏「Aちゃんがどうしたって?」

スー「家出…」

仏「なんだってぇぇぇぇ!?」

今さっき会ったばっかだよ!?

スー「なんか知ってたり、見かけたりしたら教えてけれ。じゃ。」

ブチッ。

ほんのさっきまで、楽しくおしゃべりしてたけど…

家出してたなんて…。

お兄さん、通報するべきかしら?





A「んー…疲れたでしょ?」

愛馬の首をなでながら、声をかける。

さすがに、ダッシュで一気にフランスさんの家まで走ったら疲れますよね。

…ポツッ。

雨…でしょうか?

空を見ると、雲で真っ暗です…

A「はぁ…降ってきちゃいましたね。」

愛馬が嘶く。

ゴロゴロゴロ…

雷まで…最悪です。

A「仕方ないですね。急ぎましょう。」





デン「どうすっぺぇぇぇぇ!!どこにもいねええ!!」

ノル「帰ってこねえな…」

スー「こっちも情報なし。」

フィン「右に同じです…。」

アイス「最悪。雨降ってきた。」

デン「雨!?A、また風邪ひいちまう…!」

ノル「また看病するだけだべ?」

アイス「それが…Aに嫌われる原因なのかな。」

フィン「く、暗く考えちゃだめですよ!」

ノル「でも、本当に俺らのこと嫌ってるんなら…」

ノルが何か言いかけたところで…

カラーン…

ドアについてるベルの音。

A「はぁ…」

あわてて玄関まで行くと、

びしょ濡れになったAがいた。

思わず抱きつく俺。

デン「Aーーー!!えがった!!兄ちゃん心配したんだど!!」

A「兄さん?なんで心配なんか…あ、それよりも、ぬれちゃいますよ?」

フードを取り、しっぽも現れる。

ぷるぷるとしっぽを振って水を飛ばす。

A「ああ、寒かったです。」

抱きつかれたままのAが言う。

と、その時俺は、Aのカバンが妙に厚いことに気が付いた。

第百八話、早とちり→←第百六話、すれ違い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (141 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
38人がお気に入り
設定タグ:ヘタリア , 北欧
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

らむ - 終わっちゃった...最後のはアイス君以外だっいい 泣けた...... (2014年8月7日 6時) (レス) id: f87b68a8a9 (このIDを非表示/違反報告)
エリーン(プロフ) - 私はアイス君一択ですけどね!(ドヤァ (2013年9月5日 21時) (レス) id: b6e8dc7225 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - あぁ〜…おわっちゃった…  てか最後!俺選べねーよ(泣www (2011年4月24日 20時) (レス) id: 3ccb12a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - えぇ〜!?完結しちゃうの!?!?さみすぃ〜よ…(泣  でもしかたないか…次の北欧の話もたのしみにしとるぞ!あとちょっと!がんばれ!ふぁいとだぁ☆ (2011年4月23日 20時) (レス) id: 1bcd7c3934 (このIDを非表示/違反報告)
風音朝妃(プロフ) - ついに最終話……ホントに面白かったです!!この小説読むまでゎぜんぜん北欧とか興味なかったけど、今でゎ北欧大好きです!!!!これからも応援し続けます^^こんなに面白い小説を作ってくださりありがとうございました!!!! (2011年4月23日 11時) (レス) id: 1d053d09ae (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:櫻樹クレナイ

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。