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第九十七話、折檻と斧 ページ31

…スウェーデンの回想…

デンマークが俺に対して折檻をするようになったあの時…。

妹のAにも厳しい折檻を…。

A「ごめんなさい。スヴェーデンさん。兄さんのせいで…。」

いつも、Aはデンマークの見えないところで俺に対して謝罪をする。

そして、どこからか料理を持ってきたりする。

A「昔はあんな人じゃないかったんですけど…。」

スー「ん…おめえが謝ることでねえ。悪いのはあいつだ。」

それでも、Aのおかげで何とか耐えていた。

でもあの日…

A「これ以上この人を傷つけないでくださいっ!!」

いつもより酷い、あいつの斧。

俺は怪我を負わされて、あいつが最後に大きく振り上げた時だった。

Aが後ろからあいつの斧を止めた。

デン「おめえまで…おめえまで俺のところから逃げようとすっか!」

A「そんなっ…」

Aを、振り上げたその斧で斬り捨てる。

床に倒れるA。

その時、俺の中の何かが切れたんだべ。

本気でデンマークの顔面を殴り飛ばす。

A「っ…あっ…」

辛そうな表情のA。

スー「A、しっかりしろ!」

A「早くっ…行ってください…ここから…出て…」

息も絶え絶えなA。

スー「おめえも一緒に…」

A「私は兄さんと…一緒に居たいんです…だから…」

デン「おい…」

スー「…。A。悪い。」

こうして、俺とフィンランドはデンマークの家を出た。

やはり、Aのことが気がかりだった。

そのあと、Aと再会を果たすまで、あの時の辛そうな顔が頭を離れなかった。





ノル「俺たち、Aには迷惑かけっぱなしだべな。」

現代の俺たちは、Aの帰りを待っている。

スー「デンマーク、おめえが一番Aに迷惑かけてるべ。」

アイス「本当だよね。」

俺らの思い出には、ほとんどAがいる。

どこにでもAと一緒にいた。

五人で反省。

フィン「っていうか、ターさんの家を出るときにそんなことがあったんですねぇ…」

スー「ん…だから、Aの体には薄いけど傷があるんだど。」





A「ただいまですー!!リヒテンちゃん達とケーキ作ってきました!」

Aが帰ってきた。俺たちは今までの話を忘れまいとお互い目配せをしてから、Aのケーキを切り分けた。


・作者のつぶやき・

…。無駄な息抜き作品だったなぁ…。

第九十八話、ほぁた☆の失敗→←第九十六話、子猫のような…



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らむ - 終わっちゃった...最後のはアイス君以外だっいい 泣けた...... (2014年8月7日 6時) (レス) id: f87b68a8a9 (このIDを非表示/違反報告)
エリーン(プロフ) - 私はアイス君一択ですけどね!(ドヤァ (2013年9月5日 21時) (レス) id: b6e8dc7225 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - あぁ〜…おわっちゃった…  てか最後!俺選べねーよ(泣www (2011年4月24日 20時) (レス) id: 3ccb12a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - えぇ〜!?完結しちゃうの!?!?さみすぃ〜よ…(泣  でもしかたないか…次の北欧の話もたのしみにしとるぞ!あとちょっと!がんばれ!ふぁいとだぁ☆ (2011年4月23日 20時) (レス) id: 1bcd7c3934 (このIDを非表示/違反報告)
風音朝妃(プロフ) - ついに最終話……ホントに面白かったです!!この小説読むまでゎぜんぜん北欧とか興味なかったけど、今でゎ北欧大好きです!!!!これからも応援し続けます^^こんなに面白い小説を作ってくださりありがとうございました!!!! (2011年4月23日 11時) (レス) id: 1d053d09ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:櫻樹クレナイ

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