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お昼時の喫茶店で、
柳は壁掛け時計をチラリと見た。
隣ではAが大人しくレスカを飲んでいる。
二人がソワソワしていたのは、そろそろ待ち合わせの時間が近づいていたからである。
店の扉を開けて入ってきたのは、待ち合わせしていた大嶽。
後ろには金魚の糞の様に例の悟がついて来ていた。
「よう」と、大嶽は二人の向かい側に座る。
「あ、柳さん達もいたんですね」と悟が言う。
「いやあ、困ったことになっちまったよ」
柳は深刻な表情で話を切り出した。
「どうしたんですか？」
と、悟が身を乗り出す。
柳は一気にシナリオを進めた。
「この前、外歩いてたらいじめやってる奴がいたんで、Aと二人で止めに入ったんだ。そしたら、そいつらが昨日、道具持って大勢で復讐に来やがった。俺らもクズにやられたくねえから頑張ったんだけど、やられそうになっちまってよ。」
柳は、話をAに促した。
Aも小さく頷いて、続けた。
「その時、誰かが後ろからナイフを投げて、敵の奴らに刺さっちゃってさ…。私達はそのおかげで逃げられたんだけど…。どうやら警察に通報されちゃって……柳がやったことになってるらしいんだ」
今にも泣き出しそうなAに、悟はとんでもない、と食いついた。
「そんな……。二人は守ってあげただけなのに…！柳さん、誤解は解いたほうがいいですよ！ちゃんと警察に行って話した方がいいです！」
大嶽は興奮する悟を落ち着かせて、言い聞かせるように喋った。
「ところがさ、悟くん。こいつ中坊のころから正義感強くてさ。虐めしてる奴を倒すのに、やりすぎてたことあって、おまわりにチェックされててよ。こいつの言うことなんか聞いちゃくれねえんだよ」
悟は暫く黙って考えた。
自分が出来ることは何だろうかと。
柳がしんみりした顔つきで、わざと大きな声で喋る。
「人を助けるにも暴力を使うからいけないんだ。だけど、ナイフを投げた真犯人が現れてさえくれればなあ……。そいつを探す時間さえ稼げれば……」
「そうだね…誰かが助けてくれればなぁ」
Aも柳に続いた。
「柳さん、僕が代わりに行きますよ！」
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ひんやりだんご(プロフ) - さ??♀?さん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (2022年3月27日 20時) (
レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご(プロフ) - 子猫さん» 応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )検討させていただきますね！ (2022年3月27日 20時) (レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - 最高です！ (2021年5月23日 2時) (レス) id: 74c8bfbc36 (このIDを非表示/違反報告)
子猫 - 凄く面白くて一気に読んでしまいました！北根の小説全然ないから嬉しいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ理子ちゃんと夢主が戦うのも凄く見てみたいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ書いてください！ (2021年2月1日 3時) (レス) id: 54bec7b90e (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご - Luaさん» 楽しんでいただけて良かったです！これからも応援宜しくお願いします！ (2020年9月20日 15時) (レス) id: 6187d0d719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひんやりだんご | 作成日時：2020年7月23日 17時
