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柳とAは、手下を連れて走っていた。
まだキーホルダーを購入していない開久の生徒が逃げ出したので、追いかけていたのである。
やることも無いのでひたすら追いかけていると、町の一角にある薄暗い倉庫へたどり着いた。
すると、物陰からぞろぞろと何かがはいだしてくる音が倉庫に響く。
武器を手にした開久の連中である。
「くくく。まんまと罠にはまりやがって」
「よくも今まで、この開久をコケにしてくれたな！」
「よそ者が！調子乗って跳ね回んのは今日までだぜ！」
次々に唾を飛ばしながらはきすてる連中は、当然の如く勝った顔をしていた。
「なるほど、集団で私達をつぶそうってことか。さすが開久、セコい手を使うねえ…」
Aは呆れた表情でそう言う。
開久の連中は動揺した。
追い詰められたというのに、Aの表情には一つも焦りを感じ無かったからだ。
そればかりか、彼女は柳の肩に手を置きながらあくびをした。
「柳〜、私達ハメられたらしいよ」
「いやー、ムカついたよ本当に。知らねえよ、どうなっても」
柳はブレザーの胸元から光るものを取り出す。
綺麗にとがれたナイフだった。
「…本当、久々にムカついた。…三本でいいや。私にも頂戴」
Aは柳の胸元に手を突っ込み、勝手にナイフを抜き取って握り直した。
「何だよ…珍しいなAがこいつを欲しがるなんて」
柳は心底嬉しそうにAの頭を撫でる。
「そんなもんでビビると思うなよ！」
一歩引きながら、口だけは達者な連中を前にしてAは息を吸い込んで叫んだ。
「口喧嘩しにきたのか？余計なこと喋ってねぇで来いよオラぁ！」
Aの口から出る、女とは思えないほどの威勢の良い叫び声を合図にして、開久の生徒達は走り出した。
角材や鉄パイプを振り回して突進する。
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ひんやりだんご(プロフ) - さ??♀?さん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (2022年3月27日 20時) (
レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご(プロフ) - 子猫さん» 応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )検討させていただきますね！ (2022年3月27日 20時) (レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - 最高です！ (2021年5月23日 2時) (レス) id: 74c8bfbc36 (このIDを非表示/違反報告)
子猫 - 凄く面白くて一気に読んでしまいました！北根の小説全然ないから嬉しいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ理子ちゃんと夢主が戦うのも凄く見てみたいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ書いてください！ (2021年2月1日 3時) (レス) id: 54bec7b90e (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご - Luaさん» 楽しんでいただけて良かったです！これからも応援宜しくお願いします！ (2020年9月20日 15時) (レス) id: 6187d0d719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひんやりだんご | 作成日時：2020年7月23日 17時
