先輩 .。 (ページ27)

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優吾 s i d e ページ27

俺が3人と喋っていると、店の扉が開いた。
そして、俺らの中でも背が高いと言われている北斗を抜かすくらい背が高い男が入って来た。

？「すいません。
今日、ここで面接を受ける者なんですけ
ど..」

優「あぁ、いらっしゃいませ。
只今、係りの者を呼んで来ます。
少々お待ち下さい。」

俺はそう返事して、2階に上がる。
そして、

優「京本ー？
来たよー。」

大「りょーかーい。」

下へ降りる。
その背の高い男は、外人みたいな顔をしていて
穏やかそうな顔をしていた。

優「お名前は？」

？「ルイス･姫宮･ジェシーです。」

優「ジェシーさんですね。
ハーフか何かですか？」

ｼﾞｪ「アメリカと日本のハーフです。」

優「通りで顔が日本人離れしてるわけなんで
すね。」

ｼﾞｪ「そうなんです。」

優「じゃあ、妹さんもハーフ？」

ｼﾞｪ「いえ、妹は純日本人です。
片親が違くて..」

優「そうでしたか。
込み入った事をお聞きして、申し訳な
い。
年齢は、おいくつですか？」

ｼﾞｪ「19です。」

優「19ですか。
それで妹さん養うなんて、大変だ。」

ｼﾞｪ「でも、苦じゃないです。
可愛い大切な妹のためですから。」

そう言って、ジェシーさんは笑った。
..さっきから、3人の視線が痛い。

優「何だよ。」

慎「その人..妹居るんだよね？」

優「そう言ってたろ。」

慎「..妹さんの写真、無いのかな。」

優「お前なー..」

ｼﾞｪ「ありますよ。
最近だと1ヶ月前に撮ったものが。」

そう言って彼は、携帯を開き始めた。
慎太郎は、申し訳なさそうに下を向いている。

ｼﾞｪ「これです。」

見ると、なかなかの美人が写っていた。
白い透き通った肌に、二重で目ぱっちり、細くて顔が小さい、綺麗な茶色の髪を伸ばしてい
る。

3人の顔が何だか緊張していた。

ｼﾞｪ「妹の名前は、姫宮(人1)です。」

3人は、さっきよりも硬直してしまった。
..こいつらの学校のマドンナとは、ジェシーさんの妹なんだなと、気付いた。