先輩 .。 (ページ24)

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優吾 s i d e ページ24

慎太郎たちが珍しくここに来た。
という事は、誰かしらが悩みがあって来てる。
..顔を見たら、すぐ分かった。
慎太郎だ。

そして、相談を受ける。
学校のマドンナ的存在の子に恋してしまった慎太郎。
周りには、敵だらけで勝てる気がしない。

慎「んで..どうしたらいい？」

..思ってもみない言葉。
さすがの俺も言葉に詰まる。

優「お前..ずいぶんとこっちに投げて来た
な笑」

慎「ごめん..
でも、分かんなくて。」

優「要はあれだろ、慎太郎からしたら樹も北
斗も、敵っちゃあ敵なんだろ。」

慎「..」

慎太郎がうつむく。
こりゃ、ビンゴだな。

慎太郎は、今まで好きになった人と結ばれた事が無い。
みーんな、北斗と樹に落ちた。
慎太郎は、相談役になってしまって、告白する事も振られる事さえ許されず、恋をする事をいつからか止めてしまった。

そんな時、その姫様が降ってきた。
けれど、周りは強敵に囲まれている。
慎太郎には、どうしようも出来ないし、どうしたら良いのか分からない。

そんな所だろう。
かわいそうに。
毎回毎回そうなら、今回も悩むに決まってるよ
な。

優「俺から言える事は1つ。
お前は、お前らしくいろ。」

慎「え..」

優「相手の子がどんな人が好きなのか、正直
俺には分からないけど、きっとその子は
見た目なんかじゃ好きにならない。
中身が大事ってタイプの子だと思う。
だから、慎太郎は慎太郎らしく、優しく
て人思いな所を見せていけば、向こうも
慎太郎を好きになってくれんじゃねー
の？」

慎「髙地..」

北斗は、少し気まずそうな顔をした。
もしかしたら、こいつも..