先輩 .。 (ページ12)

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慎太郎 s i d e ページ12

ある朝、いつも通りおれは電車に乗っていた。
今日も満員。
あぢぃ～。

そう思っていたら、誰かとぶつかってしまった。

？「すいません..」

と、その子に言われおれも謝る。

慎「ぅわ、ごめんね！
怪我してない？」

そう返すと、その子は

？「あ..大丈夫です。
そちらこそ、大丈夫ですか？」

と返ってくる。

慎「おれ？
おれは大丈夫！
男だしね！」

と笑顔を見せて返した。
会話が止まりそうだったし、何だかこの子が
可愛らしくて、気になったから話し掛けてみた。

慎「てか、奏姫学園の制服だよね？
何年？」

すると

？「1年です..」

と返ってきた。
どうりで初めて見るなぁと思った。

おれは、学年と名前を名乗った。
そして友達になろうと伝えると、
その子は困っていた。

だから、代わりに名前を聞いてみた。

？「姫宮(人1)です。」

可愛い名前だった。
それをそのままその子に伝えて、呼び方まで
決めてしまった。

それでも、姫宮さんは受け入れてくれた。
そして、学校に着いたら樹と北斗に自慢しようと決めた。

慎「(姫宮(人1)さんかぁ..
可愛かったなぁ..)」

なんて思いながら、彼女と別れた後、
自分の教室へと向かった。