ジョングク栽培キット【JK】

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「Aちゃん、こっぷこーんおいしぃ？

うん、おいしぃ！じょんぐくが たべさせてくれる こっくぽーん、からだにしみる〜♡

そうかいそうかいよかったね。ほら、おねぇちゃんたちも、たんとおたべ」





あざといおねだり攻撃の末、ポップコーンマシーンでゲットしたキャラメル味を頬張りながら、ゲーセン内のキッズスペースで1人おままごとを始めたご機嫌なジョングクくん。

左右の手の甲に貼られたプリントシールの私とイマドキGAL’sは、それの油分でベッタベタである。





「ほんものの Aちゃんにも、あーん。おあじはいかが？」

「身体に染みますねぇ。ところで、そろそろ服屋さんに行きませんか？」

「そーですね。あそこにある ぱんちするげーむ、いっかいやってから、いきましょおか」















＼＼ ﾊﾞｺﾞｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫﾝﾞｯｯｯﾞ！！！ ／／





ﾋﾟｨｨｨ〜〜〜〜〜ｯ────────、















「お、お客様…………、」





「なんかね、ぼくが えいってしたら、うごかなくなっちゃったんだよねぇ」

「大変申し訳ございませんでした。請求はこちらのキムソクジン宛にお願いいたします」





オッパすまない、悪く思わないでくれ。















「きらきらしたおみせ、いっぱいあって たのしぃねー」





This is ハイブランドゾーン、Dangerous ハイブランドゾーン。

ここはキッズが安易に立ち寄れる場所じゃない。

しかし、この輝かしいゴールデンロードを通らなければ、向こう岸のリーズナブルタウンへ行くことは不可能。





私は神に試されている。

特に気にする素振りを見せることなくサラッとぬるっと通り過ぎるのだ……！！





「ねーねー、あれ、なんてよむの？」





────“CHRISTIAN DIOR”

出たな、ディーーー！！！





「あ〜〜〜、あれはお化け屋敷。入った瞬間真っ暗になって怖いオバケに襲われるから近づかない方がいいよ」

「こわいのいやー。じゃあ、あれは？」





────“Louis Vuitton”

ヴィ、トン……トン……、





「あぁ〜〜〜、確か凶暴な豚さんがたくさんいる所だった気がするな。くちゃいくちゃいよ〜」





豚て。

もっとマシなはぐらかし方できないのか私は。


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