ジョングク栽培キット【JK】

＿＿ ページ25

.



「おかえりぃAちゃあぁぁぁんっ！！！」

「────あぅｪ、？！ジョングク、なんでッ！？ぁ、ちょ、ダメ来たら、ホソクさんが、！！」





ピューっと一目散に向かっていったぐるぐるを彼女はすかさずキャッチして小脇に抱えーの、ピュピューっと角を曲がって、





「ジーミーンーくぅーん、こりゃどういうことかなぁー？」





俺にメンチ切りーの。

オコなとこ悪いんだけど、その上目遣いご褒美でしかないんだよ〜プリティ〜！！





「ジョングクぼろぼろで……、てかなんで全裸？？」

「あハハ…………。ｽﾐﾏｾﾝ」

「そして身体大きくなってる、よね？」

「はい。ふたつの意味で図体マシマシになりました」





「なりましたぁー！ででえぇぇぇーん！」





すっぽんぽんフルチンが仁王立ちでドヤ顔やめて。





「あの……あの、あのねぇ、じつは Aちゃんにね、ぷ……ぷぜれんとが、あるんだよねぇ。えへへ、なんだとおもう？」





渡すのが恥ずかしいのか内股でモジモジモジモジ。

なんだと思う？って、花の茎を陰の茎につんつんしてるのモロ見えなのよ。

見えてちゃいけない何もかもが全部コンニチワしてるのよ。





「もしかして、もしかしなくても多分、いや確実にそれだとは思うけど……。うーんうーん、分かんないなー」





Aチャン、分からないフリしてくれて優しい。





「せーかいは、このぴんくの おはなでしたー！ くしゃくしゃになっちゃったけろ、よろこんでほしくて、それで、」

「私にくれるの？わぁ嬉しぃーかわいーね♡でもジョングクの方がもっとかわいー♡！」

「きゃはぁ！んふ、んふふふふふふぅ」





「ほぉら俺の言った通りでしょ？」

「うんっ、ほんとだった！んじゃ つぎはー、」





薄く色付いた頬の色と同じ一輪は彼女に。

柔らかな黄色のもう一輪は、





「はいこれ、これは、じ……じにに、じにみ……、ううん、えっと、ちがくて。じ、じみ…………、じみによんっ！」





俺の元に。





いま、俺の、名前、呼んだ…………？





「すきなひとに あげるおはなはね、いっこずつが いいんだよぉ」















ちょっと待って。





泣きそう。





てか、泣いた。


.

＿＿→←＿＿

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す