つづき ページ4
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朝の支度を終え、父さんが作ってくれた朝食の前に座る。
焼いたパンから香る小麦の匂いと、その上に乗ったスクランブルエッグの、油の匂いって言うのかな?
欲を言えばもう少し油を抑え気味でも良かった気はするけれど、でも食欲の進む香りがする。
「ほ〜い、ポトフにミルクだよ〜!いい組み合わせでしょ〜?」
「ふふ、そうだね。ありがとう。」
人参やじゃがいもなど、様々な野菜が入ったポトフと冷たいミルクを貰った。
父さんも向かいに座り、朝ごはん前の『お祈りの言葉』を言う。
「「
この言葉は多分、この村だけの『お祈りの言葉』だと思う。
以前こちらに泊まりに来た旅人と一緒に食べた時、僕たちの言葉を聞いてキョトンとしていたことを思い出す。
「...うーん、ちょっと油っぽいかな〜?やっぱりリアムの方が上手いな〜。」
「そうかな、充分美味しいよ?母さんだってきっと喜ぶよ。母さんは薬草を?」
「そうそう〜。朝の運動として薬草取りをしているよ〜。今日もお仕事頑張ろうね〜!」
母さんは朝のルーティーンとして、散歩ついでの薬草取りに向かう。
なので母さんは僕達よりも朝食を食べる時間が遅い。
待っててあげる方がいいんだろうけど、薬屋の仕事もあるから...ごめんね。
「うん、頑張ろう!」
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作者名:ホッケ | 作成日時:2020年7月9日 4時