もう謝っても許されない。【カラ松】 (ページ4)

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そんなこと解ってたんだ2 ページ4

そこには、前とは似ても似つかない兄弟の姿があった。
みんな、絶望し、泣いていた。
弟達はおそ松が死んでから1ヵ月程経ったと言うのに、それでもまだ泣いていたのだ。
俺はおそ松の存在の重要さを改めて実感した。

……なんと話し掛ければいいのか。
空気の重さに耐えられなくなった俺はとうとう言ってしまった。

カ「………大丈夫、か…？」

俺は何て事を聞いているんだ。
この状況で大丈夫な訳ないだろう…！

それからしばらく沈黙が続いたが、ようやくトド松が口を開いた。

だが、出てきた言葉は意外なものだった。

ト「何で…帰ってきたんだよ……」

カ「え……」

どうしたんだ。トド松がそんなことを言うなんて…

カ「な、なんで……？」

思わず言ってしまった言葉は完全に素だった。
まぁ、こんな状況でかっこつけるなんて無理だろうが……

訳がわからない俺をみんなはじっと冷たい目で見た。
一松が言う。

一「お前さぁ……どういう神経してるの？本当クソだな…」

何でそんなこと言うんだ。
一松は本当は優しいのに。俺が何かしてしまったのか。

十「……カラ松兄さん。」

十四松。なんなんだ。その目は。
俺がそんなに嫌、なのか…

最後にチョロ松は言った。

チ「……まだわからないんだ？僕たち、なんでカラ松のこと嫌いかわかる？」

俺はうつ向くしかなかった。