8 ページ8
.
翌日学校へ行くと本当に橋本くんは休みだった。
「失礼しまーす」そう言って引戸が開いた。
『はい』
ちょこんの引戸の所から顔を出していたのは保健体育の塚田先生だった。
「怪我しちゃって…」
と保健室に入ってきて手を気にしている塚田先生。
『見せてもらってもいいですか?』
そう言うと塚田先生が手を出した。
手に出来ていたマメの皮が捲れていた。
「まさか2限目でこうなるとは…」
『何したんですか?』
と聞きながら消毒をする。
「懸垂をちょっと…。」
『体育の授業で懸垂って…。』
消毒を終えて絆創膏を貼った。
「すいません…。ありがとうございました。」
塚田先生は保健室を出ていった。
このあとは特に誰も来ることなく1日終わった。
帰宅してのんびり過ごす。
翌朝
出勤のため歩いていると
「おはよう!」と走って横に来た橋本くん。
『おはよう。一緒に登校しようと思ってる?』
「思ってる。」
『いろいろまずくない?周りの目とか…。』
「そっか…。」
『そうだよ。』
「じゃあ、Aお先にどうぞ」
『………。やっぱり一緒に行こう。』
「うん。」
『雑誌の撮影どうだった?』
「普通。夏休み中に海外のイベント出ることになった。」
『そうなの?凄いね!おめでとう』
「ありがとう。」
学校に着き昇降口で別れた。
38人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:197651549 | 作成日時:2017年9月23日 1時