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ryosuke side
今日はバレンタインデー。
ムダにはしゃいでいる女子。
お昼は相変わらず保健室。
Aから義理チョコならぬ義理マドレーヌ。
放課後はホームルーム後、いつもなら保健室だけれど今日は屋上。
バッグを枕の代わりにしてベンチに寝転がる。
本命以外はいらない。
貰わないように屋上へ逃げたみたいなものだ。
カツ カツ カツ…
ヒールで歩く音がする。
その音は鳴りやんだ。
『はっしー起きて…こんなところで寝たら風邪引くよ。』
「んー…」
寝返りを打とうとすると落ちそうになって目が覚めた。
『起きた？』
「起きた。」
『隣座ってもいい？』
「うん」
起き上がりベンチに座ると隣にAが座った。
『放課後来ないから探しちゃったよ。』
「保健室居たら女子に探されそうだから…」
『そういうこと？私も探しちゃったよ！私からなんて要らなくて義理チョコの１つかも知れないけれど…。』
Aから渡された紙袋。
「食べてもいい？」
『うん』
袋から箱を出し開けた。
長方形の白い箱に赤のリボン。
リボンを外して箱を開けると………
茶色のチョコでコーティングされていてピンクや白､赤の細いチョコペンで渦巻きやラインが書いてある。
そしてチョコで作った梅の花みたいな形の花が乗っている。
とにかく手が込んでいる。
こんなに手が込んだチョコもらったの初めて！！
「手作り…だよね？」
『そうだよ？手作りイヤだった…？』
「凄くおしゃれ！！写真撮りたい！」
スラックスのポケットからスマホを出す。
「はい、写真撮って！」
俺はスマホをAに渡した。
『はい、ポーズ！！』
カシャッとシャッター音がした。
『はい』
スマホを渡された。スマホを起き1つチョコを食べる。
「うまっ！！」
『良かった！』
．
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作者名：197651549 | 作成日時：2017年9月23日 1時
