小樽行きの汽車にて 2 ページ22
「鯉登少尉殿？」
名前を呼んでも反応はない。私は首を傾げて、彼の様子を伺っていると、突然私の右肩を掴み、じっと見つめてきた。
「…A。お、お前……。まさか、わざと言っているんじゃないだろうなッ！？」
「わざと……？」
「さっき言った言葉………どういう意味かわかって言っているのか……ッ？！」
鯉登少尉は私の肩を掴む手に力が入る。痛いなと思いながらも、彼が何を言いたいのかさっぱり分からなかった。
私には、料理を作ったり、お酒などの贈り物をあげたり、そういうことでしか彼を慰めることができない。だから、そう伝えただけなのに。
鯉登少尉は真剣な表情で私を見続ける。
「私は…ただ単純に、料理を振舞ったり、少ないですが贈り物をしたり、一緒に飲んだりすることくらいしかしないということを伝えただけですが……」
「〜〜ッッはぁ〜〜ッッ！！」
私の返答を聞くと、彼は大きなため息をついて脱力したように座席に座り込んだ。その反動で、私の体も揺れる。
なんだというのだろう。全くわからない。
「……すみません。不快でしたよね。私なんかにそう言われるのは」
きっと嫌だったのだろう。気分が悪くなるほど嫌だったに違いない。とりあえず、謝罪の言葉を口に出すと、鯉登少尉はその言葉を聞いて、また大きくため息をつく。
そして、今度は呆れたような表情をしてこちらを見た。
「…べ、…別に…不快になった訳ではない。……むしろ……いや、何でもない……」
最後の方がよく聞き取れなかったが、どうやら怒ってはいないらしい。意味がわからず、首をかしげていると、「とにかく！！」と、声をあげて勢い良く立ち上がる。
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塩わさび(プロフ) - あもさん» ありがとうございます。鯉登とは光属性なので、一応、のんびりほんわかな雰囲気を意識してます…！ (2023年1月9日 1時) (
レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 鯉登さんとの絡みが面白くて可愛くて、ほっこりします／／／ (2023年1月3日 8時) (レス) @page29 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - あもさん» 本作品でもコメントありがとうございます。鯉登くんもお好きなんですね！最後まで楽しんでいただけると幸いです。 (2022年12月31日 21時) (レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 鯉登さんルート！！！鯉登さんも好きなので／／／ (2022年12月31日 20時) (レス) id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩わさび | 作成日時：2022年12月31日 18時
