本当の心 3 ページ17
「貴様は怪我をしているだろう！そんな状態で追いつけると思っているのか！」
「はい」
「はぁッ？！」
鯉登少尉は更に信じられないという顔をした。そんなに変なことを言ったつもりはないが……。
「そんなことできるわけがない！今の貴様には無理だ！……いいから、一旦戻るぞ」
鯉登少尉はそう言うと、私の腕を掴んで馬の側まで歩き出した。
「しかし、それでは白石たちを捕まえることができなくなります」
「それは私がどうにかしてやる！だから、早く治療をしろ！」
「……わかりました」
納得いかなかったが、ここまで鯉登少尉が言っているのだ。これ以上反論しても無駄だろうと、私は素直に従うことにした。
「では、馬は鯉登少尉が乗ってください。私は歩いて戻りますので」
「はっ！？どうしてそうなるんだ！！」
「だって、私は歩けますし」
「そういう問題じゃない！！」
鯉登少尉は眉間のシワをさらに深くさせて、私を見る。そして、再び大きくため息をつくと、私に手を差し伸べた。……これはどういうことなのか。私は差し出された手を見て、固まってしまう。
「私が後ろから支えてやれば、お前も楽だろう」
確かに、それならば私も負担が少なく済むだろう。だが、それだと鯉登少尉の負担が大きいのではないだろうか。
そんなことを考えていると、「何をしている！早く行くぞ！」と言って、強引に鯉登少尉は私の腕を掴んだ。そしてそのまま馬に乗ると、私の右腕を引き上げて、私を 抱え込むような体勢になって馬に乗った。
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塩わさび(プロフ) - あもさん» ありがとうございます。鯉登とは光属性なので、一応、のんびりほんわかな雰囲気を意識してます…！ (2023年1月9日 1時) (
レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 鯉登さんとの絡みが面白くて可愛くて、ほっこりします／／／ (2023年1月3日 8時) (レス) @page29 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - あもさん» 本作品でもコメントありがとうございます。鯉登くんもお好きなんですね！最後まで楽しんでいただけると幸いです。 (2022年12月31日 21時) (レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 鯉登さんルート！！！鯉登さんも好きなので／／／ (2022年12月31日 20時) (レス) id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩わさび | 作成日時：2022年12月31日 18時
