私の神様 ページ2
燃えていく、燃えていく。目の前で、私が育った家が崩壊していく。楽しさや、悲しさが詰まった思い出の家が燃え尽きて灰になっていく。
炎は瞬く間に家を包み込み、私の視界を赤く染め上げる。
熱風が切りつけられた頬を叩きつけるのを感じながら、恐る恐る目の前に居る男性を見上げた。
彼の真っ黒い瞳は、この世のすべてを飲み込むような漆黒さだった。彼はそんな私を見て、目を細めると、そっと私に内緒話をするかのように囁いた。
「私の名前は鶴見篤四郎」
それが彼の名前だと理解するのに時間がかかった。彼が何を言っているのか分からなかったからではない。
ただ単純に、その名前を口にした瞬間だけ、周りの喧騒も何もかも聞こえなくなったからだ。まるでその言葉だけが世界に残された唯一の音のように思えたのだ。
「私は君の味方だ。君を助けに来たんだ」
そう言って微笑む彼を見た時、なぜか分からないけれど涙が出てきた。
それは悲しみではなく喜びに近い感情だったと思う。でもなぜ自分が泣いているかなんてどうでも良かった。
ただ彼に手を差し伸べられたことが嬉しかった。それだけなのだ。
「はじめまして、お嬢さん」
鶴見と名乗った男性は、その日から、私の神様になった。
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塩わさび(プロフ) - あもさん» ありがとうございます。鯉登とは光属性なので、一応、のんびりほんわかな雰囲気を意識してます…！ (2023年1月9日 1時) (
レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 鯉登さんとの絡みが面白くて可愛くて、ほっこりします／／／ (2023年1月3日 8時) (レス) @page29 id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - あもさん» 本作品でもコメントありがとうございます。鯉登くんもお好きなんですね！最後まで楽しんでいただけると幸いです。 (2022年12月31日 21時) (レス) id: bea5a70fe9 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 鯉登さんルート！！！鯉登さんも好きなので／／／ (2022年12月31日 20時) (レス) id: 656bb5ebbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩わさび | 作成日時：2022年12月31日 18時
