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12*ライバル現る ページ12

定時近くには休憩の時に寝ていたからか、大分気分がよくなった。


先輩にあんな目で見られてドキドキしたが、あの目は確実に引かれた。


恋愛ゲームで言う、必死に築き上げてきた親愛度をたった一つの出来事で爆下がりしたような。


ドキドキ以上に普通にショックの方がでかい。


はぁ。何て夢を見たんだ俺は。


かなりショックを受けながら、パソコンの電源を落とすと俺と同期の水島に声をかけられた。



「赤坂〜今日飲みにいく?」


「いや昨日飲んで二日酔いしたから遠慮するよ」


「えーじゃあファミレス・・・」


「何で俺と行きたがるの・・・行くか」



水島の誘いで俺らは会社を出て、ファミレスに向かった。


人手不足なのか新人さんなのか分からないが、店員さんも少し慌てているようにも見える。


数分したら店員が席まで案内してくれた。



「最近赤坂すぐにいなくなるし。いろんな話したいじゃん?」


「色んなって、お前が遅刻したことか?」


「違う、そんな話はしないで。今日めっちゃ怒られたんだ」



思い出したくもないのか、ずーんと効果音がつくほどに顔を俯いた。


いや遅刻は完全にアウトだよ。



「もっとさ、恋愛話とかしたいじゃん?な、気になるやつはいないの?」


「・・・いないね」


「ふーん?この間はなんだろうな?な?いるんだろ?」


「別に。お前は同期の夢野が好きなんだろ」


「だって巨乳じゃん」


「最低すぎる」



とんでもないクソ野郎だな。いやブーメランか。


先輩がお嫁さんになっていて、エプロン姿で俺のベッドに乗っかる夢見た俺も最低野郎だな。


ごめん、水島。男ってそんなもんだよな。


そう心で謝っておきながら、俺は水島を真顔で見た。


そんな水島はにやにやしながら、でもさと話を続けた。



「佐倉先輩もよくね?」



危なかった。あ?って口に出すところだった。



「だって意外と優しいところもあるっていうか・・・顔小さいし意外と華奢だし美人じゃん。胸は夢野の方があるけど」


「それは聞いてねぇよ。最低だな」



何だよ、先輩怖がられてるけど他にもちゃんと見ている人いんじゃん。


・・・いや水島はほとんど外見しか見てないな。


お前にだけは絶対負けないぞ、俺は。



「ほんと最低」


「お前何で今日はこんなに辛辣なの?」


「うるせぇ」


「赤坂。俺は悲しいよ」

13*1日たてば立ち直れるメンタルです→←11*未来の花嫁さん



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設定タグ:恋愛 , オフィス   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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ルリアイス(プロフ) - 夢魔さん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2020年1月11日 0時) (レス) id: 0fcb288ad8 (このIDを非表示/違反報告)
夢魔 - 凄く面白かったです! これからも応援してます!! (2020年1月10日 23時) (レス) id: f6b046dcfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルリ☆アイス | 作成日時:2019年10月28日 22時

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