胃薬が二十九錠 ページ39
〜唐突な原作シーン入ります。柱合裁判のシーンです。ちょっと長いかも?〜
炭治郎は裁判に掛けられていた。
鬼を連れた鬼殺隊員として、彼を処分すべきか否か。
各々の意見が飛び交いう中で、炭治郎は必死に説得する術を考える。
だが、一つの言葉に対して此処では百の言葉で返される。
鬼を連れた隊員がいる事は前例は無く、あまりに特異で異質なものであった。
例え人を喰わないとしても。
例え人を守る為に闘えようと。
鬼を殺してこその鬼殺隊であり、処分を免れるなどそんな事は許されるはずもなかった。
鬼は人を喰らう生き物であり、幾人もの人を殺して来た残虐な生き物。
鬼殺隊である者達…ましてや数え切れない程の人間の死に立ち会い、鬼を斬っている柱からすれば当然の様に鬼を庇う事は許されない。
失われてからでは遅い事など、誰よりも承知している。
だからこそ、甘い考えなど捨て置き即刻処分する事を望むのだ。
「聞いてください!俺は禰豆子を治す為に剣士になったんです!禰豆子が鬼になったのは二年以上も前の事で…その間禰豆子は人を喰ったりしていない!!」
「話が地味にぐるぐる回ってるぞアホが。人を喰ってない事、これからも喰わない事…口先だけでなくド派手に証明してみせろ」
どんなに必死になって弁解しようと通じるはずもない。
それでも炭治郎は諦めずに口を開く。
二度と家族を失わない様に。
少しでも。
少しでも、と希望を抱き続けて叫ぶ。
それでも
「オイオイ、何だか面白い事になってるなァ」
「困ります不死川様!どうか箱を手放して下さいませ!」
現実は変わらない。
変えられない。
酷く冷たく、現実は希望を突き放す。
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ぷりっつ - 夢主ちゃんのスカートが膝より高い. ..ゲスメガネ呼んでこよう...チャキッ← (2021年5月9日 2時) (レス) id: 8a7ce8997d (このIDを非表示/違反報告)
たまご(プロフ) - 絵に一目惚れしました……!!面白い!すごい!!! (2019年11月25日 21時) (レス) id: 4b6840f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ガコ - この小説、すごく面白いですね! あと、33の時、すごくカゲロウテイズっていう歌に似ていますね! (2019年11月25日 0時) (レス) id: 8244513a71 (このIDを非表示/違反報告)
もやし好きのもやし(プロフ) - コメントありがとうございます!素晴らしい作品だなんて勿体無いお言葉です…!続編もよろしくお願いいたします!! (2019年10月5日 8時) (レス) id: 6a4e808260 (このIDを非表示/違反報告)
緩莓 - 本当に最高です!!!こんなに素晴らしい作品に出会えて光栄です(´;ω;`)更新お疲れ様です!続編も読みます!これからも頑張ってくださいね! (2019年10月5日 7時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)
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