胃薬が三十錠 ページ40
「鬼を連れた馬鹿隊員はそいつかいィ。一体全体どういうつもりだァ？」
にやり、と笑い軽々と片手で箱を持ち上げる男。
炭治郎は彼を見た。
まるで話が通じない、ここにいる誰よりも。
「胡蝶様、申し訳ありません…」
「…不死川さん、勝手な事をしないでください」
微かに怒気を孕んだ声をかけられても、不死川は笑いながら日輪刀の柄に手をかける。
「鬼が何だって坊主ゥ…鬼殺隊として人を守る為に戦えるゥ？そんな事はなァ…」
スラリ、と刀を抜き
「ありえねぇんだよ馬鹿がァ！！」
禰豆子が入っている箱に刀の切っ先を向け、箱を刺す瞬間だった。
刀が箱に触れる寸前で不死川の日輪刀は弾き返される。
『…新人隊員の前で醜態を晒さないで下さい。柱としての威厳は無いのですか。刀を納めてください』
「テメェ…」
『もう一度言います。刀を納めてください。もうすぐお館様がいらっしゃいます。どこまで醜態晒せば気がすむんですか』
不死川の刀は抜き身なのに対し、Aの刀は鞘に収まったまま。
鋭い眼光と殺気を感じ取り、不死川は刀を納める。
『いくら鬼と言えど無抵抗の者を痛めつけるなど常軌を逸しています。少しは頭を冷やしてください』
「甘ったれた事言ってんじゃねぇぞォA…だからテメェはッ」
「お館様の御成りです！」
凛とした声が響き、その場が静まり返る。
いつの間にか開いていた座敷の襖が開き、一人の人物が歩いて来る。
「よく来たね。私の可愛い剣士達」
静かで、それでいてどこか落ち着くような声。
聞いた者全てを平伏させるような威厳。
お館様…産屋敷の姿と気配に、炭治郎は圧倒され言葉を失う。
産屋敷との出会いで、禰豆子と炭治郎自身の命運が決まるとも知らずに＿＿＿＿＿＿＿…。
はい！終わりです！
ただ書きたかっただけです！
悔いはないです！楽しかったです！
ありがとうございました！！！
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ぷりっつ - 夢主ちゃんのスカートが膝より高い. ..ゲスメガネ呼んでこよう...ﾁｬｷｯ← (2021年5月9日 2時) (
レス) id: 8a7ce8997d (このIDを非表示/違反報告)
たまご(プロフ) - 絵に一目惚れしました……！！面白い！すごい！！！ (2019年11月25日 21時) (レス) id: 4b6840f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ガコ - この小説、すごく面白いですね！ あと、33の時、すごくカゲロウテイズっていう歌に似ていますね！ (2019年11月25日 0時) (レス) id: 8244513a71 (このIDを非表示/違反報告)
もやし好きのもやし(プロフ) - コメントありがとうございます！素晴らしい作品だなんて勿体無いお言葉です…！続編もよろしくお願いいたします！！ (2019年10月5日 8時) (レス) id: 6a4e808260 (このIDを非表示/違反報告)
緩莓 - 本当に最高です！！！こんなに素晴らしい作品に出会えて光栄です(´；ω；｀)更新お疲れ様です！続編も読みます！これからも頑張ってくださいね！ (2019年10月5日 7時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)
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