31話 神様仏様 ページ34
雅貴「バイク乗って、はい」
Aは渋々ヘルメットを受け取って被るとシートに座る。
雅貴「しっかりつかまってね!」
イケメンスマイルでそういった雅貴の肩にAは軽く手を置く。
雅貴「…肩もってるだけじゃ落ちるよー」
そう言って雅貴はAの手を自分の腰に回す。
A「(…すごいデジャヴ感)」
そのまま会話もなく数十分バイクは走り続ける。
A「どこ行くんですか」
雅貴「え?俺の家」
A「……」
雅貴「そんな顔しないでよー琥珀の話なら誰もいない方がいいかなって」
A「………」
雅貴「怖い顔も可愛い」
A「……」
Aは疑いながらバイクに乗っていた。
雅貴「ついたよ」
雅貴の後ろをついていくとマンションの1室の前で止まって鍵を開ける。
雅貴「入ってー」
Aは、渋々家の中に入る。
雅貴「俺の部屋こっち、どうぞどうぞ」
A「…他にも誰か住んでるんですか?」
雅貴「?なんで?」
A「一人暮らしにしては広いから…」
雅貴「うん、まぁね…そこ座って」
Aは言われた通りソファーに腰かける。
A「琥珀さんの事なんですけど…きゃっ」
いきなりAの視界が反転した。
雅貴に押し倒されて視線が合う。
A「ど、どいてください」
雅貴「焦ってる?可愛い」
A「もう本当にどいてください!!」
雅紀「嫌」
やっぱり男の力は強くてAは逃げられない。
雅貴「本当美人だね」
A「待ってください顔近づけないでください…あー神様仏様……」
雅貴の顔がどんどん近づいてきてAがぎゅっと目を瞑った時。
「なにやってんの」
A「広斗様………泣」
広斗「……えっ、何?」
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作者名：青葉梟 | 作成日時：2016年7月20日 15時
