【文スト】(太宰治)あなたの無効化で。＊完結

朝の幻覚18 ページ21

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ーﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ




うるさい…



目覚ましを叩いて止め、のそりと起き上がる



早起きは苦手では無い私。


あの家で、叔母さんが私を起こしに来てくれた事は1度も無い


遅刻しないようにするためには自分で起き、ご飯を作り、食べて家を出るのが当たり前






「よいしょっと」


今日は記念すべき初出勤の日である



布団を畳んで部屋のカーテンを開ける………までは良かった…





窓の外に"何か"がぶら下がっている。






幻覚だ←




まだ夢から覚めてないんだきっと←






自分のほっぺをつねってみた



「いった……」




ーｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ




「だ、太宰……さん？？」


「あっ！Aちゃん!!ぐっどもーにんっ！」


「ぐ、グッドモーニング、じゃ無いですよ!!!何してるんですか!?!?」


朝にこんな大声だしたのは初めてだ


「いやー、夢の中でじさつをしようとベランダから飛び降りたら…、どうやら現実だったようだ！！
足が柵に引っかかってしまって動けないのだよ…！」


「そ、そうですか…」




よく今まで死なずに生きてこれたなぁ…




「ということで、助けてくれ給え！」




どういう事かはわからないが、ひとまず助けなきゃ！！




「ま、待ってて下さい…確か庭にハシゴがあったので持ってきます！」



慌てて下に降りハシゴを使い、
何とか太宰さんの救出に成功した。。。

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