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目が覚めると、高杉がいなかった。
別にいて欲しかった訳ではないが。
取り敢えず起き上がる。
A「はぁ。」
私は人の視線がとても怖くなる事がある。
A「イヂメによる精神的負担が起こす発作、か...」
中学、高校といい思い出がない私。
A「目立ちたくなかったのに...初日に保健室...しかも兄妹だって事もバレたし。」
兄さんと兄妹だと知られたくない訳ではない。
それによることで目立つのが嫌なだけ。
A「今日、皆が私を気にかけてくれたのは只、私が転校初日で珍しかっただけ...明日には誰も私を相手にしなくなる...」
結局何処に行っても変わらない。
浮いて、避けられ、イヂメの的にされる。
A「髪の色も目の色も変えたのにまだ、私は浮くのかな...」
さっき高杉は私が振り払っても何も聞かなかったな。
何で聞かなかったんだろう。
A「高杉...何処に行ったんだろう。」
もう一度横向きで寝転がる。
高杉「呼んだか？俺の事。」
目の前に置かれるプリンとスプーン。
A「あっプリン！いただきまーす。」
許可も取らずに蓋を開けてプリンを食べる。
高杉「何勝手に食ってんだ。まぁお前のだからいいか。」
やっぱりプリンは美味しい。
滑らかで口の中でとろける。
嫌なことも食べている間は忘れていられる。
高杉「イヂメによる精神的負担が起こす発作、だったか？それはいつからだ。」
聞かれていたのか...
A「アハハ〜そんな事、私言ってないよ〜。聞き間違えじゃないの、高杉センセー。」
取り敢えず笑っておく。
誤魔化せる気はしないけど。
高杉「再会した時から思ってた、何でお前そんなヘラヘラしてんだ。昔はそんなじゃなかっただろ。」
遂に聞かれた。
言われちゃった...そんなじゃなかったって。
A「昔って何。静かで大人しくて無表情の私の事？」
"なんでいっつも黙ってるの？"
"Aちゃんって無表情で何考えてるかわかんないよね。"
"不気味だよね。"
人は相手の感情を読み取る事で互いの置く距離を図る。
感情は言葉で表情で読み取れる。
だけど、私は感情を表現するのが下手で小学校は浮いた。
中学に上がると同じ小学校の人達が私の事を他の人達に広めた。
《あの子には友達が居ないし、先生とも話さないから何をしても大丈夫。》
気付けばそんな感覚が皆に芽生えていたのだろう。
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ゆじゅ(*^^*) - すごい感動しました！！！！頑張ってください！！！！(´；ω；`) (2018年8月10日 13時) (
レス) id: b28f7c5037 (このIDを非表示/違反報告)
明日花 - とても面白いです。続き楽しみにしてます。 (2017年11月5日 20時) (レス) id: dffcc64210 (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅ(プロフ) - 同性だが、女怖えぇ(；´Д｀)土方朱璃ｻﾝも主人公も頑張れ!続き楽しみにしてます(*'▽'*) (2017年10月7日 22時) (レス) id: 717e2909d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｋｕｒｏ - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2017年9月28日 2時) (レス) id: 6c3a526fbd (このIDを非表示/違反報告)
*Sumire* - 凄い面白いです！続き楽しみにしているので、頑張ってください! (2017年3月6日 22時) (レス) id: dcc2e7e9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土方朱璃 | 作成日時：2016年7月29日 3時
