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高杉が私の隣りに座る。
こんなに近付かれても、彼なら怖くない。
幼馴染みの兄的存在だからだろうか。
A「私、もう戻るね。これ以上遅刻したくないし。」
この安心感を失うのは少し怖いが、もう自分の場所を自分で壊したくない。
高杉の顔を見たら少しだけ元気が出たし。
今日も頑張ろう。
A「それじゃあ、行って来ます。」
居場所を作る為に私は来たのだ。
高杉「あぁ、頑張って来い。」
高杉は優しく微笑んで私を見送ってくれた。
大丈夫だ、私には高杉も兄さんもいる。
頑張ろう。
何も怖いものなんてない。
悪い事なんて考えるな。
朝のホームルームが始まる少し前。
廊下を歩く生徒は少なく、私には歩きやすい。
神楽「A!昨日はあれっきり戻って来なかったけど、もう大丈夫アルか?」
神楽ちゃんが後ろから抱きついて来る。
それにしてもこの子力強いな。
A「うん、もう大分いいよ。」
ホントはさっきまで倒れてたけど。
新八「もー神楽ちゃん。突然走りださないでよ。」
息を切らしながら新八くんも来た。
神楽ちゃんに近付いて来ているのだろうけど、私の身体は勝手に後退る。
A「新八くん、おはよう。」
それを悟られないように挨拶し、教室へ向う。
妙「あら、おはよう。Aちゃん。」
抱き着いた神楽ちゃんをそのままに歩いていると、妙ちゃんが合流してきた。
それにしてもこんなに廊下って長かったっけ。
A「おはよう、妙ちゃん。」
兄さんの言っていた通り、悪い人達じゃないようだ。
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ゆじゅ(*^^*) - すごい感動しました!!!!頑張ってください!!!!(´;ω;`) (2018年8月10日 13時) (レス) id: b28f7c5037 (このIDを非表示/違反報告)
明日花 - とても面白いです。続き楽しみにしてます。 (2017年11月5日 20時) (レス) id: dffcc64210 (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅ(プロフ) - 同性だが、女怖えぇ(;´Д`)土方朱璃サンも主人公も頑張れ!続き楽しみにしてます(*'▽'*) (2017年10月7日 22時) (レス) id: 717e2909d4 (このIDを非表示/違反報告)
kuro - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2017年9月28日 2時) (レス) id: 6c3a526fbd (このIDを非表示/違反報告)
*Sumire* - 凄い面白いです!続き楽しみにしているので、頑張ってください! (2017年3月6日 22時) (レス) id: dcc2e7e9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:土方朱璃 | 作成日時:2016年7月29日 3時