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A「あ。」
高杉「お。」
ドアを開けた瞬間、声が被る。
高杉が私の目をガン見している。
高杉「やっぱり、お前の目も赤だったよな。」
見られた。
それがとてつもなく私に絶望を与える。
高杉「お前の赤い目は綺麗だな。」
でもそんな彼の言葉で張り詰めていた緊張が解れる。
A「...そう言ってくれるのは兄さんと高杉くらいだよ。」
"何その目、カラコン？"
珍しそうに私を見つめる周囲の目。
"目立ちたいからっていつまでも同じネタ引きずるなよ。"
それはいつの間にか変なモノを見る目に変わった。
自分の目の色なのになんでそんな事思われるんだか、私には理解できなかった。
"アイツ、中二病じゃね？いつも寡黙で赤目のミステリアスキャラなんだよ。"
話すのが苦手ってだけでそんな風に言われた。
高杉「そんな事ねぇよ。ホラ、お子様はさっさと風呂入って歯磨きして寝ろ。」
私が嫌な事を思い出しているのに気付いたかのように彼は話を逸してリビングに戻っていった。
A「お子様は甘やかしたら調子に乗るんだよ。」
柄にもなく微笑み、風呂場に行く。
私がもっと人と話す事が得意なら。
私にもっと全てと向き合う勇気があったら。
この気持ちはこんなにも行き場を失ってはいなかっただろう。
きっと、私は高杉が好きなんだ。
兄さんに抱く好きとは違う。
もっと深くて辛い気持ち。
A「でも、私なんかじゃあ無理だよね。」
私は高杉みたいに真っ直ぐ人の目を見て話せない。
気持ちも素直に言えない。
イヂメに立ち向かう事もできない。
そんな臆病で根暗な私が高杉に好かれようなんて図々しい。
こんなにも何かを諦めるのが辛い事って今までなかったな...
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ゆじゅ(*^^*) - すごい感動しました！！！！頑張ってください！！！！(´；ω；`) (2018年8月10日 13時) (
レス) id: b28f7c5037 (このIDを非表示/違反報告)
明日花 - とても面白いです。続き楽しみにしてます。 (2017年11月5日 20時) (レス) id: dffcc64210 (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅ(プロフ) - 同性だが、女怖えぇ(；´Д｀)土方朱璃ｻﾝも主人公も頑張れ!続き楽しみにしてます(*'▽'*) (2017年10月7日 22時) (レス) id: 717e2909d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｋｕｒｏ - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2017年9月28日 2時) (レス) id: 6c3a526fbd (このIDを非表示/違反報告)
*Sumire* - 凄い面白いです！続き楽しみにしているので、頑張ってください! (2017年3月6日 22時) (レス) id: dcc2e7e9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土方朱璃 | 作成日時：2016年7月29日 3時
