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18:銀八side ページ20

銀八「んな訳ねぇだろ。変にネガティブに考えんな。」


Aの頭を撫でる。


最近は大分、人に触れられる事にも慣れてきたらしい。


事件当初は兄の俺ですら1m以上の間を開けていた。


銀八「次の病院、いつだったっけ?」


偶には一緒に行こう。


Aの正確な現状を知る為に。


A「明日か明後日。...兄さんも来るの?」


この少し話すまでに時間がかかるのが本来のA。


無理して明るく話すから相当ストレスになっている筈だろう。


銀八「あぁ。んでその帰りに飯でも食いに行こうかと思ってな。」


彼女は余り外食と言うものが好きじゃない。


人の目に触れる事自体が嫌いなんだから当然と言えば当然だ。


だが、医者が言うには敢えてそうゆう所に連れ出して慣れさせてやるしかないらしい。


よく慣れた人間と偶に外を出歩き、少しずつ慣れていく。


これが今の俺とAの宿題。


A「じゃあ...ハンバーグが食べたいな。」


珍しく外食に対して文句を言わなかった。


やっぱり高杉がAに好影響与えてんのか。


銀八「じゃ、駅東口のいつもの店でいいか?」


東口は比較的に人が少ない。


店も余りない為高校生も通らないから、A的には行きやすい場所だ。


A「実は...帰ってる時に...気になる店、見つけたから...そっちに行ってみたいなって思ってた。」


あそこら辺は飲食店が多いから夕食の時間になると凄い人通りとなる。


銀八「夕飯なのにそっちに行って大丈夫か?」


Aにしたら地獄のような場所だ。


高杉と再会しただけで何でそんなに変化が起きたんだ?


A「大丈夫。そっちの店に行ってみたい。」


はっきりとした主張に嬉しいような悲しいような。


そんな複雑な気持ちになる。


ここまで急激に変化したのは高杉が原因だ。


俺は兄貴なのにAをここまで回復させてやれなかった。


それがどことなく悔しい。


高杉「北口に新店オープンしたハンバーグ専門店に行くのか?」


いつの間にか高杉が戻って来ていた。


A「うん...病院の帰りにね。」


Aが素のまま高杉に返すと野郎は驚きもせずいつもと変わらねぇ表情でAを見た。


高杉「やっぱりお前は無理しねぇ自然体が一番イイな。」


そう言って奴はAを無でた。


彼女はそれに対して何も拒否反応を見せない。


何だよコイツ等。


何でこんなに仲いいんだ?

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ゆじゅ(*^^*) - すごい感動しました!!!!頑張ってください!!!!(´;ω;`) (2018年8月10日 13時) (レス) id: b28f7c5037 (このIDを非表示/違反報告)
明日花 - とても面白いです。続き楽しみにしてます。 (2017年11月5日 20時) (レス) id: dffcc64210 (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅ(プロフ) - 同性だが、女怖えぇ(;´Д`)土方朱璃サンも主人公も頑張れ!続き楽しみにしてます(*'▽'*) (2017年10月7日 22時) (レス) id: 717e2909d4 (このIDを非表示/違反報告)
kuro - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2017年9月28日 2時) (レス) id: 6c3a526fbd (このIDを非表示/違反報告)
*Sumire* - 凄い面白いです!続き楽しみにしているので、頑張ってください! (2017年3月6日 22時) (レス) id: dcc2e7e9e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:土方朱璃 | 作成日時:2016年7月29日 3時

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