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A「高杉に一緒に兄さんを待ってて貰ったんだ〜。」
兄さんから食材の入った買い物袋を受け取る。
中身は卵とひき肉と玉ねぎか。
A「オムライスでしょ？」
冷蔵庫に食材をしまいながら兄さんに問う。
銀八「せーかい。ん？その箱は何だ？」
上着を脱いでYシャツの上からエプロンを着ける兄さん。
A「これ？高杉がケーキ買ってくれたの。」
本人の高杉は兄さんが帰って来ても平然と寛いで煙草を吸っている。
銀八「マジかっ！サンキュー高杉。」
そう言って兄さんは米を砥ぎはじめる。
そう言えば高杉って晩ご飯どうするんだろう。
A「高杉、今日の夕食は？」
皿を出しながら高杉に問う。
高杉「あ？特に何も考えてねぇな。」
それなら家で食べて行ってもらえばいい。
兄さんも同じ考えだったのか、いつも炊くご飯の量が多かった。
A「じゃあ晩ご飯、食べて行きないよ。日本酒とかもあるから飲んで行ってもいいし。」
兄さんも偶には晩酌相手がほしいだろう。
A「私はご飯食べ終わったら風呂入って寝るから、男同士仲良くお酒でもどーぞ。」
高杉はそうだな、とだけ言って立ち上がった。
帰ってしまうのだろうか。
A「帰るの？」
煙草を消して玄関へと行ってしまう。
高杉「いや、余計なもん置いてくるだけだ。」
どうやらこっちで食べていくようだ。
A「そっか、じゃあ待ってるね。」
高杉に手を振って見送る。
どうせまた数分もすれば戻って来るのだが。
銀八「A、高杉に話したのか？」
玉ねぎとひき肉を炒めながら兄さんは聞いてくる。
A「なんだか...隠せなかった。高杉の優しい態度とか、真っ直ぐな眼とか...私の...内側を理解してる感じで...誤魔化してもいずれはバレる気がした。」
ショックだった、高杉にそんなんじゃなかった、と言われて。
他の人に言われても何とも思わなかったのに、彼にそう言われるのはとても辛かった。
高杉の前で素で居られない事が苦しく感じた。
A「髪と眼の色を変えても高杉は私に...気付いてくれた。」
いつも高杉は私に気付くのが早い。
彼が彼女らしき人を連れて歩いているのを発見すると私はそれを避けて歩いていたのに。
高杉はいつもそれに気が付いて親しげに話し掛けてきたのだ。
彼女をその場に残して。
A「もしかして...私の所為で...高杉は、結婚できてなかったり、するのかな。」
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ゆじゅ(*^^*) - すごい感動しました！！！！頑張ってください！！！！(´；ω；`) (2018年8月10日 13時) (
レス) id: b28f7c5037 (このIDを非表示/違反報告)
明日花 - とても面白いです。続き楽しみにしてます。 (2017年11月5日 20時) (レス) id: dffcc64210 (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅ(プロフ) - 同性だが、女怖えぇ(；´Д｀)土方朱璃ｻﾝも主人公も頑張れ!続き楽しみにしてます(*'▽'*) (2017年10月7日 22時) (レス) id: 717e2909d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｋｕｒｏ - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2017年9月28日 2時) (レス) id: 6c3a526fbd (このIDを非表示/違反報告)
*Sumire* - 凄い面白いです！続き楽しみにしているので、頑張ってください! (2017年3月6日 22時) (レス) id: dcc2e7e9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土方朱璃 | 作成日時：2016年7月29日 3時
