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A「美味しい...」
フォンダン・オ・ショコラを一口食べて呟く。
高杉は気付けばプリンを完食。
それでも何故か帰る気配はない。
コーヒーも飲み終っているのに。
なんで？
A「高杉、帰んないの？」
私が聞くと彼は少しからかうように言う。
高杉「帰って欲しいのか？」
どちらかと言えばいて欲しい。
一人は寂しいから。
でも、高杉には家で待ってる人が居るかも知れないし。
一生徒の私がそんな我儘を言う権利はない。
A「だって高杉いるんじゃないの？ご飯作って待ってくれてる彼女とか...奥さんとか。」
何となく、高杉が結婚しているのが嫌だった。
その嫌な気持ちを誤魔化す為にコーヒーをまた飲む。
高杉「そんなん居ねぇよ。女なんざお前が居なくなってから一人も作ってねぇ。」
なんだそれは。
素直に喜べばいいのか？
でも喜ぶ要素なんかないぞ。
A「そーなんだ〜。え、何か意外。遊び相手もいないってこと？」
昔は結構いたのに。
どこで見掛けても高杉の隣りには綺麗な女の人がいて、
私は子供のくせにそれが何故か気に食わ無くて、
高杉が女の人と一緒にいる時は高杉を無視した。
高杉「あぁ、すっかりご無沙汰だ。」
なんだ。
高杉に何があったんだ？
あの女遊びの激しい高杉がご無沙汰だと？
A「え、何で？高杉は世間一般で言うイケメンに入る様な顔してんのに、何で彼女とか作んないの？」
世間的に見れば高杉は格好いいと言われる側の人間だ。
うちの兄さんでさえイケメンと言われるのだ。
高杉が言われないなけがない。
高杉「そこら辺にいる様な女はつまらねぇし、外見だけで判断しやがるから嫌いだ。」
外見だけって、中身よくても外見が駄目だったら駄目だって言う人もいるし。
人は見た目じゃない中身だ、とはよく言うが。
実際、第一印象なんか7割型は見た目だ。
A「幻滅されてトラウマでもできたわけ？」
高杉は有り得ないか。
自分から人を好きになった事なさそうだし。
高杉「まぁ、一種のトラウマだろうな。」
うわ、今日一番の驚きかもしれない。
A「高杉がトラウマ！？」
余りの驚きで立ち上がりそうになる。
取り敢えず落ち着け、自分。
高杉「俺にもトラウマぐらいあらァ。」
溜め息を吐いて煙草に火を点けようとする。
その仕草を見ていた私に気付いた彼は問う。
高杉「煙草、大丈夫か？」
A「うん。兄さんも吸うし。」
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ゆじゅ(*^^*) - すごい感動しました！！！！頑張ってください！！！！(´；ω；`) (2018年8月10日 13時) (
レス) id: b28f7c5037 (このIDを非表示/違反報告)
明日花 - とても面白いです。続き楽しみにしてます。 (2017年11月5日 20時) (レス) id: dffcc64210 (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅ(プロフ) - 同性だが、女怖えぇ(；´Д｀)土方朱璃ｻﾝも主人公も頑張れ!続き楽しみにしてます(*'▽'*) (2017年10月7日 22時) (レス) id: 717e2909d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｋｕｒｏ - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2017年9月28日 2時) (レス) id: 6c3a526fbd (このIDを非表示/違反報告)
*Sumire* - 凄い面白いです！続き楽しみにしているので、頑張ってください! (2017年3月6日 22時) (レス) id: dcc2e7e9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土方朱璃 | 作成日時：2016年7月29日 3時
