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A「うわぁ、これが雑誌で今大人気の極上プリン！ショーケース越しに見ても輝いてる！！」
他のケーキも輝いて見える。
だけど、兄さんと私の分のプリンだけでいいな。
何事も節約だ。
店員「お決まりになりましたか？」
店員さんが私に聞いた。
高杉「あぁ。そこのプリン三つとイチゴショート二つ、あとフォンダン・オ・ショコラ一つ。」
高杉が意外と沢山ケーキを頼む。
気付けば会計も終わっていた。
私も早く買わなきゃ。
高杉「ん。」
目の前に出されるケーキの箱。
A「ん？」
取り敢えず箱を受け取る。
高杉「ケーキも買ったから帰るぞ。」
え、これ高杉のじゃないの！？
高杉「プリンは一つは俺のだからな。」
あ、プリンって。
他は誰のだ。
高杉「フォンダン・オ・ショコラはお前が食え。他のは兄妹で仲良く決めろ。」
うわ〜。
A「ゴチになります。」
少し高杉を拝んでみる。
高杉「拝むな。お前の家、コーヒーか紅茶あるか？」
これは家で食べていく気だな。
まぁいいか暇だし、一人で兄さん待つの嫌だし。
A「どっちも私が飲むからあるよ。」
プリンだったらコーヒーかな？
高杉「なら帰るぞ。」
そう言って手を繋がれる。
おう、帰りもこのスタイルか。
さっきよりも学生に見られるリスクが高いんですが。
まぁいいか。
どうせあと3、4ヶ月の付き合いだ。
A「高杉って他の女生徒にもこうなの？だったら変なカン違いされるから止めた方がいーよー。」
子供の頃からの付き合いだからこんな些細な行動に意味がない事は解ってるケド。
他の人はそうはいかないだろう。
高杉「.....だ。バーカ。」
ん？
だ。の前がトラックの音で聞こえなかった。
A「馬鹿の前、何て言った？」
聞き返す。
高杉「なんでもねぇよ。」
またそれか！
A「うわ〜、またそれだ。」
そう言いながら握られた手に力を少し入れる。
数少ない自分の味方の存在を確かめる為に。
すると高杉は私の微量な力に反応して強く握り返してくる。
高杉「お前の手、小せぇな。」
高杉の手が大きいだけだし。
私の手は女子では平均だけど。
A「フツーだよ、普通。」
そんな話を続けている内に駐車場へと着いていた。
今度は自分でドアを開けて彼の車に乗る。
ケーキを大切に抱えて。
高杉「お前の家って今どこだ？」
A「ん〜、口で案内した方が早いかな。」
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ゆじゅ(*^^*) - すごい感動しました！！！！頑張ってください！！！！(´；ω；`) (2018年8月10日 13時) (
レス) id: b28f7c5037 (このIDを非表示/違反報告)
明日花 - とても面白いです。続き楽しみにしてます。 (2017年11月5日 20時) (レス) id: dffcc64210 (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅ(プロフ) - 同性だが、女怖えぇ(；´Д｀)土方朱璃ｻﾝも主人公も頑張れ!続き楽しみにしてます(*'▽'*) (2017年10月7日 22時) (レス) id: 717e2909d4 (このIDを非表示/違反報告)
ｋｕｒｏ - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2017年9月28日 2時) (レス) id: 6c3a526fbd (このIDを非表示/違反報告)
*Sumire* - 凄い面白いです！続き楽しみにしているので、頑張ってください! (2017年3月6日 22時) (レス) id: dcc2e7e9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：土方朱璃 | 作成日時：2016年7月29日 3時
