{銀魂}高杉センセー、おひさデス。

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重い足取りで校内を歩く。


転校とか編入とかこれで何度目だろう。


またここでも同じ思いをするのだろうか。


『銀魂高校なら俺も目が届くし、アイツ等はそんな連中じゃねぇから安心しろ。』


何が安心しろ、だ。


不安しかない。


目立ちたくないのだ私は。


同じ高校なんかにしたら嫌でも目立つじゃんか。


誤魔化せる訳もないしな...苗字、同じだし。


なんでここに編入したんだろ、私。


帰りたいな、もう。


帰っていいかな、今から。


だって、電車は乗り遅れるし乗ったら乗ったで反対のドアにスカート挟まれて降りれなくなるし。


学校やっと到着したらもう授業2限目終了に差し掛かってるし。


スマホは家に忘れて来たから連絡も出来ないし。


てか、充電器壊れてて充電できなかったから持って来てても電源切れてるか...


「これは学校に来てはいけないと言う、何かからの忠告じゃないかな。」


そうとしか考えられない。


だって、こんな不幸続きなんて有りえない。


「帰ろう。そしてこの厄が消えるまで学校は休もう。」


踵を返して家に帰ると決める。


「オイ、そこのお前。授業はどうした。」


あぁ、見つかってしまった。


取り敢えず誤魔化そう、うん、それがいい。


「あっ...すいません。私、今日転校してきたんですけど...何処に行けばいいか解らなくって...」


振り返るとなんと、見覚えのある方がいらっしゃる。


驚かなかったと言えば嘘になる。


「お前...何でここに...」


相手もそれは変わらない様子。


白衣を着ているという事はこの人もこの学校の先生なのかな。


まぁいい、取り敢えず挨拶はしておこう。


「高杉センセー、おひさデス。」

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