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給食当番…その名も… ページ4

貴「さっきの給食当番のお兄さん…?」

??「給食当番じゃないんだけどな…(苦笑)まぁいいや。とにかく、これを飲んで。この世界の物を食べたら君は消えたりしない。屍化したりしないから。」

貴「わかった…」

半信半疑で給食当番の人がくれた赤い玉を飲んだ。すると透明だった手が元に戻ってく。

貴「治った!!お兄さんすごいね!!」

??「まぁ、薬剤師だからね。」

貴「薬剤師だったんだ…。お兄さん、名前は?」

白澤「僕?僕は白澤。君、いま身よりないんでしょ?」

私はコクコクと白澤さんの言うことに頷いた。

白澤「なら、ついておいで。けど、僕が良いって言うまで生きしちゃダメだよ?」

ずいぶん厄介なお願いだな…。けど、仕方ない。

私は白澤さんの手を握り歩き出す。白澤さんの手はポカポカする。それに何か力がわいてくる。
どこに向かってるのか分からない。息も苦しくなってきた。

白澤「ついたよ。」

私はハァハァと息を切らしながら周りを見渡した。

私がいたのはあの大きな建物の木後ろだった。
よくわからない間に、白澤さんは喋り出した。

白澤「僕はもう行かないといけない。」

貴「いやっ!行かないで!」

建物の中が騒がしい。みんなが『人がいるぞ!』『どうしよう!』と騒いでいる!

白澤「今から君の頭にイメージを送る。僕が行ったあとは、それに従って動いて」

白澤さんは手を私の額にやった。
白澤さんは目をつむり額に当てた手に力を集中させ始めていた。
白澤さんの手が光り出すと同時に頭の中に白澤さんの声が響く。

白澤『僕が行った後は、ここから左の道を真っ直ぐ歩いて行って。そこに朧車というタクシーみたいなやつがいるからそれに『極楽満月に向かいたい』と言って。極楽満月に着いたら中に入って、この大きな建物の従業員になる方法を教えてほしい。と伝えるんだ。』

白澤さんからのイメージが終わると、白澤さんは『わかった?』と問う。

私「わかった…。けど、また会えるよね?」

白澤「あぁ、また会えるよ」

白澤さんは優しく笑って私の頭を撫でてくれた。
そして白澤さんは行ってしまった。

私は白澤さんに言われた通りの道筋で『極楽満月』に向かった。

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作者名:神崎瑠奈 | 作成日時:2014年5月2日 22時

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