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ふたりの転校生1ページ目 ページ1
大きーい！
そして、小さーい！
みんなの前に立つふたりの女の子を見た時、私が思ったことを正直に言葉にすると、この「大きい、小さい」ってことだった。
私、綾瀬花日、十ニ歳。
「大きい･小さい」は、私にとって大･大問題なわけでーー。
今日、六年二組に、ふたりの転校生がやってきた。
「名前は……そうね、自分で黒板に書いてもらおうかな。なんかベタだけど」
先生にそう言われたふたりは、くるりと背を向けて黒板に名前を書き始めた。
後ろ姿をあらためて見る……。
やっぱり、ひとりの子は大きい。そして、もうひとりの子は小さい。
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作者名：抹茶チップ | 作成日時：2016年1月4日 0時
