想っていても。 (ページ2)

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みなみ「ねーーー！それわかる！」

かえで「てかさ、高校生ってもっと楽しいものだと思ってたー。すぐ彼氏できて、リア充しちゃって、なんでも自由で、って全然そんなことないし！！」

「ほんとだよねー、いい人いないかな～。」

かえで「結局さ、先生と恋とかはドラマだけじゃん！」

みなみ「ほんとに！！も～う飽きちゃった～。」

高校入って1年半、3人とも彼氏いないって
逆にすごいのかなー。

話しこんでいると、
昼休み終了のチャイムが鳴り響いた

.

担任「えーと。突然なんですが、
明日から産休に入るので、みんなとはしばらく
会えなくなります。」

えっ？！

教室中がざわつくのがわかった

それを察してなのか、先生が言葉を付け足す。

担任「でもね安心して！代わりに新しい先生が来てくださるの！しかも、女子のみんなは大喜びするような先生よ～！」

宏光「は？！もしかして芸能人とか？！」

隣から、耳を塞ぎたくなるような大きな声と
突然に椅子が倒れる音。

「そんな訳ないじゃん！
てゆーかうるさいし、早く座ってよ～もう」

宏光「ん？あぁ、わりわり！なわけねーか！」

もー本当調子いいんだから。

おかしくて、私もクラスのみんなに混じって
いつの間にか笑っていた

きっと、彼氏なんかできなくても
こうやって笑えて、
最後は楽しかったね、戻りたいねって言って
卒業を迎えるんだろう

.

先生の突然の発表から放課後までは
すごく時間が早かった。

そして話題は、次の先生の話でもちきりだった

「先生さようなら、頑張ってね！」

かえで「赤ちゃん見せてね！」

みなみ「ばいばい先生、またね！」

担任「ありがとうみんな。先生頑張るね。」

いいなぁ。いつか私も誰かと結婚して子供ができて、そんな幸せな家族をつくりたい。

考えていると、とても幸せな気分だった。