想っていても。 (ページ1)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:828 hit

1 ページ1

キーーンコーーンカーーンコーーン...

「うぁぁぁぁ～っ」

授業が終わるとあくびする、
これが最近の私のクセ。

宏光「A、お前まじ品とかねぇのな。」

そーやっていつも
鼻で笑ってバカにしてくるのが
こいつ、北山宏光。

「何回も見てんだからなんとも思わないでしょ？
てゆーか私可愛くあくびとかするキャラじゃないし。」

宏光「あーでも確かにお前が可愛くとか
俺まじで引くかも。」

「は？！なにそれむかつく！」

毎日毎日こんなくだらない言い合い。

なんで隣の席なのよもう。

でもこれが意外に心地よかったりするというか、
保育園の頃から一緒の私たちにはいい距離感。

でも、高校まで一緒ってなんでなんだろ
宏光は行くとこねーしお前と同じでいっか
って言ってたけど...

宏光「おい。また難しい顔してんぞ？」

「え？あーうん..

ごめんごめんって言おうとしたとき、
友達からお昼食べよーってお誘いの声が来た。

「はーい！今行くー！
じゃ、宏光またね～」

宏光「ん？おー。」

...ケータイ見てるし。

こうして、なにも変わらない毎日が続いていく。
そう思ってた。

.

_______あの人と出会うまでは。