桃と通信機1 ページ20
｢あ、Aちゃ〜ん！｣
昼休憩がもうすぐ終わるという所で、Aはロボロによって呼び止められた。
｢お疲れ様です。ロボロさん｣
｢おつかれさん！それより聞いてや！やっと出来たんやで｣
そう言ってロボロはAに小さな箱を渡した。
ジュエリーのプレゼントボックスのような箱とロボロの顔……は勿論雑面で見えない訳だが、その二つを交互に見て、Aは首を傾げた。
｢何です？これ｣
｢とりあえず開けてみ！｣
ロボロに言われた通り蓋を開けてみると、そこにはピアスとインカムが綺麗に並んでいた。
｢え！これ！！｣
｢Aちゃんのやで｣
ロボロの言葉に更に目を輝かせたA。
それもそのはずだ。個人のインカムが与えられるのは幹部のみ。しかし、幹部補佐として軍に在籍する以上、連絡手段が多いに越したことは無い。それに、いつまた襲われるか分からない為、Aは例外として扱われる事になった。
それもこれも、Aの普段の頑張りが認められた事が大きな要因だった。
｢そんなに喜んで貰えると作り手として何だか嬉しいわ｣
｢本当に嬉しいです！｣
｢良かった〜！早速今日から使って欲しいから、とりあえず簡単に説明するな｣
そう言うとロボロは自分のインカムを外し、Aの物と一緒に操作し始めた。
｢まずはインカムな、ここにボタンあるやろ？これ押したらマイク入るようになってるで。基本的に音声は自動で入るようになっとるよ。あとは何かもう慣れやな！｣
動作確認や、作戦時の扱い方の簡単な説明も終わり、今度はピアスを箱から取り出した。
｢Aちゃんは……ピアス開けてないみたいやね。軍に在籍した以上これ付けるの絶対条件やから開けることになるんやけどええかな？｣
ロボロの説明によるとこのピアスには仕掛けがあって、GPS機能は勿論の事、脈拍数何かも記録して健康状態も把握しているらしい。
そう説明するロボロの左耳にも、あまり見ることの無いロボロの瞳の色と同じ、モルガナイトが輝いている。
｢俺達の大体は片耳しか付けてへんけどAちゃんは女の子やし、一応両耳作っといたで！どうする？どっちも開ける？｣
｢せっかくなのでどっちも開けようと思います｣
｢おけ！じゃあ医務室行こか。ペ神が開けてくれるやろ。簡単に動作の確認もしたいから俺も一緒に行くわ｣
そうして、ロボロとAは医務室に向かう為に歩き出したのだった。
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夜哉(プロフ) - mio@厨二病さん» レスが遅くなりました汗 閲覧ありがとうございます！イラスト大歓迎です！今後とも花喰いを宜しくお願い致します！！ (2018年8月25日 23時) (
レス) id: 8be93f7929 (このIDを非表示/違反報告)
mio@厨二病(プロフ) - はじめまして。この小説がとても面白いので好きです！本題なのですが、イラストを描かせて頂きました、下手ですけど…許可が降り次第ボードのほうにURL貼りにいくので、見てくださると嬉しいです！ (2018年8月24日 22時) (レス) id: 29850b4b9c (このIDを非表示/違反報告)
夜哉(プロフ) - 大豆もやしさん» お待たせ致しました！ (2018年8月4日 0時) (レス) id: 8be93f7929 (このIDを非表示/違反報告)
大豆もやし(プロフ) - こんばんは！！続編お待ちしてました(*´ー｀*) (2018年8月2日 23時) (レス) id: 2527d3c346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜哉 | 作成日時：2018年8月2日 23時
