戦況 ページ5
Aside
ちなみに今の私の場所は
前衛のレフトだ。
相手のサーブは心翔。
…普通のアンダーサーブだ。
そのサーブをAちゃんがとり、
セッターに返った。
今の私の位置なら
Aクイックも可能だが、
あえて跳ばず
ブロックフォローに専念した
なぜ跳ばなかったって？
スパイクする時って変に目立つからさ。
………
それからコンビミスをしながらも
09/07(10点マッチ)
まで追い詰めた
こちらが優勢だ。
そして、私がサーブの番だ。
お得意の逆回転はかけず、
普通のジャンフロをした
相手チームはジャンフロに少し
困惑して、セッターの場所から
だいぶズレながらも
レシーブに成功してた。
そのずれたボールを
影山君がなんとかトスをした。
相手チームの状態はだいぶ乱れている。
さぁだれが打つかな…？
方向的には心翔だけどー…
あ、後ろから別の人が入ってきたな
なら心翔は囮。
私は咄嗟にジャンプするタイミングを
ずらして、
後ろから来た人のボールを
キルブロックでとめた
10/07
うーん、せっかく
バレーの天才影山君に
勝てたのに、全然手応え無い…
………
あぁ、公式戦で負けた後だからか。
『………』
ま、こればっかは仕方ないか。
バレー本気なら尚更、
負けたのは
ショックだろうし
その後、15点マッチを7試合くらいした
勿論、目立たない程度にね。
ﾋﾟｰｰｰｯ
佐藤「はい、終了。この後は4時間目歴史だから、授業準備しといてね」
佐藤「体操服は、昼休憩に着替えて」
「「「はい」」」
こうして2・3時間目の合同体育を
終えた。
『ふぅ…』
私も教室戻ろー
影山「おい、」
『？！…あ、はい、なんでしょう』
まさかのね、
話しかけられるとは思わなかったわ。
影山「お前、バレーしたことあるのか」
『…そりゃもちろん小学校中学校の体育で習うでしょう』
正論かましてやったぜ
影山「いや、そうじゃなくて、えと、」
謎の吃りを見せている影山くん。
『…あー、中学でバレー部だった、それぐらい。』
でたらめを吐いた。
中三からバレー始めて
日本一本指のスパイカーでした
なんて言っても困惑されるだけだし
影山「…そうか、ならなんでもない」
『そうですか』
こうして会話を終えた。
よーし、今度こそ教室に戻ろう。
………
それから歴史の授業を終え、
田辺「あ、A飯食おー」
『ん、いーよー』
…あ、そろそろ
白鳥沢と青城の決勝戦
終わった時間帯か…
17:00 下校
21:00 睡眠
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作者名：海羅 | 作成日時：2024年2月23日 3時
